2012年に配信されたスクウェア・エニックスのスマートフォン向けアプリ『拡散性ミリオンアーサー』。かの有名な「アーサー王伝説」をテーマにした本作は、100万人のアーサー王たちが争うファンタジーRPGです。


本シリーズは漫画やアニメ、さらには格闘ゲームからNFT分野に至るまで、多岐に渡ってメディアミックスなシリーズ展開してきた人気IPでもあります。しかし、現在ゲームとしてサービスが運営されているのはNFTゲーム『資産性ミリオンアーサー』のみとなっています。

そんな『ミリアサ』シリーズですが、実は中国にて新たなタイトルが芽吹こうとしているのをご存知でしょうか。その名も『乖離性ミリオンアーサー:リング』。数あるシリーズの中でも『乖離性ミリオンアーサー』を正統進化させたという新作タイトルになります。

開発は『Tower of Fantasy(幻塔)』を手がけたHotta Studioを傘下に持つ、PERFECT WORLD社とのこと。
現在公開中のPVを見る限りではハイクオリティな3Dグラフィックのキャラクターが目を引きます。

ゲーム自体は2022年ごろから「コードMA」というタイトルで開発中の映像がチラ見せされていました。

それが今年2023年7月21日には、スクウェア・エニックス執行役員・広野啓氏と、第4開発事業本部ディビジョンディレクター・藤本広貴氏の両名がビデオメッセージという形でゲームの正式タイトルを発表するに至っています。

ゲームはシリーズお馴染みのカードバトルライクなシステムを踏襲しつつも、新たにフル3Dのビジュアルで描くようです。3Dモデルは過去作の派生系タイトル『乖離性』『叛逆性』『交響性』においても採用されていました。

しかし、本作は実質的なミリアサ本編『拡散性』の後継作に位置する“『乖離性』の正統進化”という立ち位置にあって、目に見えたビジュアル部分のパワーアップが感じられます。
特に『乖離性』は当時の基準で考えても、3Dモデルの出来栄えは悪くなかったと思いますが、より新作アプリに相応しいモデリングにブラッシュアップされているようです。

PVではアーサーたちが実際に武器を振るって敵と戦う場面や、ストーリー内の描写と思われるムービーシーンなど、とにかく見どころが満載です。ボードゲームのような新要素からアーサーたちがドレスアップする瞬間(?)なども確認できています。

また、広野氏と藤本氏が出演するビデオメッセージによると、本作の題名にある「リング」はゲームのシナリオ&システムに関わる重要な要素とのことでした。

現在、『乖離性ミリオンアーサー:リング』は、アンケートに回答したAndroidユーザーを対象に10月12日~19日の7日間限定で先行プレイテストを開催予定。

bilibiliには過去の先行プレイテストに当選したプレイヤーたちがゲームの実機プレイ映像を挙げていたりするので、もしも気になる方は覗いてみるのが良いかもしれません。


かつては筆者も『拡散性』『乖離性』を遊んでいたプレイヤーの1人なので、こうして正統進化を遂げて復活を果たそうとしている『ミリアサ』を見られるのは素直に嬉しいところですね。映像では一応日本語ボイスの収録が確認できていますが、日本展開についてはぶっちゃけ未知数です。

現在『ミリアサ』のゲームに触れる方法は、NFTゲームの『資産性』か、PS4/Steamで発売している『ミリオンアーサー アルカナブラッド』の2作品が主な手段となっています。そういった事情からも日本上陸を臨むファンは多いと思うのですが、果たしてどうなるのでしょうか......。