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妊娠中の身体はとってもデリケート。ちょっとしたことが原因でつわりの症状が悪化したり、精神的にストレスを感じて寝込んでしまったり。

今までと同じ感覚で過ごしていると、心も身体も悲鳴を上げてしまいますよね。

特に出産直前まで仕事を続けている女性は、思わず「もう無理!」と弱音を吐いてしまうことも……。

そこで今回は、20~40代既婚女性を対象に「妊娠中の仕事」に関するアンケートを実施。ストレスを溜め込まないコツを教えてもらいましたよ。

無理しすぎに注意!「妊娠中の仕事」でツラかったエピソード3選

▼通勤電車・エレベーターが辛かったけど…

自宅から職場までの通勤時間は電車で30分。短い方だと思うけど、いつも満員だから座れないし息苦しいのを我慢して、命がけで乗車していました。

さらに、オフィスは高層ビルの30階だったから、駅に着いてからはガラス張りの高速エレベーターに乗らないと行けなくて……。
つわりがおさまるまではいつもより1時間くらい早く自宅を出て、いつトイレに駆け込んでも平気なようにしていました。(33歳/埼玉県/2児の母)

とにかく辛い妊娠初期のつわり。自宅で横になっていても気分がすぐれない日が多いのに、満員電車や高層エレベーターなんてストレスが加わったら……。

男性の多い職場ではなかなか理解を得られない傾向にありますが、ギリギリまで働く環境を作るためには“できるだけ早く上司に妊娠報告をする”ことが大切です。

周りに出産経験のある女性上司がいれば、きっと親身になってもらえるので相談してみてはいかがですか?

ちなみにこの女性は、上司に妊娠報告をしたことをきっかけに出勤時間を少しずらしてもらったそうです。

通勤のピークと向き合うストレスから解放されただけでも、気持ちが楽になりますよ。

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▼デスク周りの「昼ごはんのニオイ」に思わず…

つわりが酷く、ごはんが炊けるニオイに不快感を覚えるようになったのが、9週目くらい。それから日に日に食べられるものが少なくなってきて、夏場なのにマスクが手放せない状態になりました。
特にデスク周りでいつまでも漂っているランチ後の混ざったニオイが強烈で……。できるだけ外出して気分転換していたかな。(35歳/東京都/1児の母)

今までまったく気にならなかった匂いが鼻につくようになって、吐き気や頭痛に悩まされるつわり。

大好物だったものまで身体が受け付けなくなってきて、「とりあえず水分補給だけでも……」と健康食品や栄養ドリンクに頼りながら生活している妊婦さんは少なくありません。

でも、どんなに「○○のニオイはダメ」「○○は食べられない」と気を遣っていても、デスク周りの人が食事をしていたらアウト!

我慢していられないほど“ニオイ酔い”してしまうのが辛いところですよね。

そんなときは、マスクを着用するのはもちろん、できるだけ外の新鮮な空気を吸って気分転換するのが一番です。この女性も、ランチの時間帯だけ匂いから遠ざかるだけで「生きた心地がした」と辛い妊娠期間を振り返っていましたよ。

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▼資料の細かい数字を眺めていたら…

職業柄慣れているはずだったんだけど、妊娠中って貧血気味だし目が疲れやすいのかな。決算期に細かい数字と睨めっこしていたら、クラクラしてきて気絶してしまったことがあります。


幸い、デスクに向かっていた状態だったから大事故には繋がらなかったけど、これが駅のホームだったら……と思うとゾッとしました。(38歳/千葉県/2児の母)

妊娠中の身体は疲れやすく、貧血やめまいの症状が出やすいもの。「今日は体調がよさそう」「安定期に入ったし大丈夫」といって、溜まった仕事を片付けようと無理をしてはいけません。

今回の女性のように、ふらつきや転倒による衝撃は、お腹の赤ちゃんへの影響も心配されます。めまいが起きたときは、すぐにしゃがむか、体を支えられるものにしっかり掴まって身の安全を確保しましょう。

また、お腹が大きくなってくる妊娠後期のデスクワークは、思いのほか腹圧がかかったり、血流が悪くなって足がむくみがち。

座布団を使って椅子の高さを調節するだけで、ぐっと身体への負担が少なくなるので、ぜひ試してみてくださいね。

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妊娠中はママが思っている以上に、心も身体も敏感に反応してしまいます。

でも、それはお腹の中にいる赤ちゃんからの「無理しないでね」「もっと休んでね」の小さなサインかもしれません。

少しでもストレスを感じたら、仕事の手を休めてリフレッシュすることを忘れずに……!

【取材協力】
※ 首都圏在住の20~40代既婚女性

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