さて、2022年はどんな1年でしたか?数年来続いている疫病や戦争、円安の影響など、大変な年でもありましたね。
そこで、改めて「2023年は最高な1年にするぞ~」と決意をし、ご利益のありそうな神社を調べてみると、「一陽来復のお守り」というものを授与している神社があったので、早速行ってきました!
「一陽来復」とは、「よくない事の続いた後にいい事がめぐって来る」ということ。
さて、「一陽来復のお守り」を授与している「穴八幡宮」は、東京・早稲田駅出てすぐの早稲田通りと諏訪通りに挟まれた少し小高い場所にあります。
神社の由来は、奥州の乱を鎮圧した源義家(八幡太郎)が凱旋の折、日本武尊命の先蹤に習ってこの地に兜と太刀を納めて氏神八幡宮を勧請し、永く東北鎮護の社として祀ったとされることから来ています。
1641(寛永十八)年、宮守の庵を造るために南側の山裾を切り開いたところ、なんと、「御神穴」(洞窟のようなもの)が出現!中から金色の御神像が見つかったことなどから、このときから、穴八幡宮といわれるようになりました。

現在、御神穴が見つかった場所には出現殿が建てられています。
出現殿から本殿に向かう途中には、神武天皇陵遥拝所があります。橿原神宮がある奈良県橿原市の方角に向いてるのでしょうか。

1755(宝暦5)年に造られたという狛犬さんの頭上の宝珠、そして角は1999(平成11)年に修復されたものだそうです。


艶やかな朱色の隋神門は、1840(嘉永二)年、清水喜助(後の清水建設創業者)により竣工。先の大戦により罹災した後、1998(平成十)年に再建されました。左右の柱の中にいらっしゃるのは隋神様です。

さあ、いよいよ本殿にお参りです。
正月三が日、参拝客がある程度落ち着いた後に行ったので、人はまばらな印象を受けました。

今まで、鮮やかな朱色の建物に目を奪われていたところに、目の前に突如現れた黒塗りの本殿は、厳かな重みを感じました。
参拝もすんだところで、お守りを購入する列に並びます。

穴八幡宮の一陽来復のお守りは、冬至から節分の間にしか手に入れることが出来ず、冬至の朝は前日の夜中から並んで待っている方もいらっしゃるそうです。
※神社からも注意喚起が出てますが、テントを張るなどの行為は止めましょう。
さて、ようやく筆者の番となり、授与していただきました。筒のようなお守りです。これを、潰したりしないように持ち帰ります。そして、今年縁起の良いと言われている方角に向けて取り付けるのですが、ここにも気をつけなければならないことがあります。お守りは、冬至の日・大晦日・節分の0時に取り付けることになっています。
年に3回しか取り付けて良い日がないというのもすごい話ですよね。
筆者は、残り1回の節分の日の0時に脚立に乗り方角を確認しながら、取り付けることになるでしょう。
そんな、世にも珍しい「一陽来復のお守り」をゲットして、なんだか今年1年は穏やかに迎えられそうな、そんな気がします。

牛込高田鎮座 穴八幡宮
【所在地】 東京都新宿区西早稲田二丁目一番地十一号
【アクセス】
- 東京メトロ東西線 「早稲田駅」下車、3B出口より徒歩五分
- 都営バス 学02 早大正門⇔高田馬場駅 「馬場下町」下車すぐ
- 都営バス 早77 早稲田⇔新宿駅西口 「馬場下町」下車、徒歩三分
- 都営バス 早81 早大正門⇔渋谷駅 「馬場下町」下車、徒歩五分
- 都営バス 上69 小滝橋車庫⇔上野公園 「西早稲田」下車、徒歩五分
- 都営バス 飯64 小滝橋車庫⇔九段下 「西早稲田」下車、徒歩五分
日本の文化と「今」をつなぐ - Japaaan