彫刻用標準書体は手動式彫刻機を前提に設計されており、文字の形に制約があり特有の字形を持っています。文字は回転する刃の軌跡で彫刻されるため、線幅が一定で先端は半円形に、線の集中を避けて交わる角度は直角に近く、角は曲線となります。また、作業のしやすさのために筆抑えやハネなどを省いて、なるべく線が連続するようにデザインされています。
おなじみの書体にはこんなルールが
「機械彫刻用標準書体フォント」では、デジタルフォント化にあたって、JIS規格の標準書体から仕様を一部変更しています。公開されたフォントでは通常の常用自体に加えて、小さい文字を彫るときに使われる簡易字体も一部収録され、OpenTypeフォントのスタイルセット機能を使って簡易字体にも切り替えられるようになっています。
本フォントの製作者はKim(@kirnura)さん。公開されたβ版は収録字種が限られていますが、印刷物・デジタルコンテンツで無償使用が可能です。ダウンロードはコチラから。
機械彫刻用標準書体フォント
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