住友生命保険は、第15回「未来を強くする子育てプロジェクト」表彰式を2022年2月25日にオンラインで開催した。

より良い子育て環境づくりに取り組む「子育て支援活動」、子育てをしながら大学や研究所で研究活動を行う「女性研究者への支援」の2テーマに沿って受賞した計22組の団体・個人が参加。

5人の選考委員と、住友生命保険・高田幸徳取締役代表執行役社長が登壇し、選考理由などを語った。

子どもを取り巻く「学び環境」の変化

「子育て支援活動」部門へは211組の応募があり、うち10団体が「スミセイ未来賞」を受賞。さらに「認定NPO法人 盛岡ユースセンター」、「特定非営利活動法人 日本こども支援協会」が「スミセイ未来大賞」に選ばれた。

盛岡ユースセンター(スミセイ未来大賞・文部科学大臣賞)は、小学5年生~20歳前後を対象としたフリースクールとして11年にわたり運営、活動している。センター長の尾形岳彦さんは、「不登校」はしばしば子どもの問題として見られてしまいがちだが、と前置きした上で

「近年は子どもの学習権が十分に保障できていないという、制度や、教育環境の不備の問題という捉え方が少しずつ広がって来ているように感じる」

とコメント。これからの学校や学び方は、子どもたちが自分にあった教育を選び、活用出来るものに変わっていく必要があるとも話した。

日本こども支援協会(スミセイ未来大賞・厚生労働大臣賞)は、里親制度の認知向上を目的とした啓発活動・支援を行っている。渕しのぶ代表理事が登壇し、活動開始から12年弱の月日を振り返って「子どもたちを取り巻く環境はより深刻さを増している」と説明。課題が増えていくスピードに追いつかず、苦しみながらの活動だったというが、今回評価を受け、「心を持ち上げられるような思いになった」と語った。

「スーパーウーマン」にならなくてもいい

109人から応募があった「女性研究者への支援」部門では、10人が受賞した。育児のために研究を中断している女性研究者や、育児を行いながら研究を続けている女性研究者が、研究環境や生活環境を維持・継続できるよう、助成金1年間100万円を上限とし、2年間支援する支援「スミセイ女性研究者奨励賞」だ。

受賞者を代表し、大阪大学大学院 言語文化研究科の李潤澤さんが感想を述べた。

子どもからの愛と信頼が、研究を進める力の源になっているという。

「ある日私が落ち込んでいた様子を見た3歳の息子からの『ママ、大丈夫だよ』という、根拠は無いけれどひたむきを信じている、愛しい声かけに救われました」

さらに、本プロジェクトや同じ受賞者の存在も支えになったそうだ。母親と研究者の両立には、「スーパーウーマンにならないといけない」という思いが今まであったそうだが、ありのままの自分を受け入れて困難を乗り越えていくという勇気をもらったと話した。

表彰式の締め括りとして、選考委員長の汐見稔幸氏(東京大学名誉教授、白梅学園大学名誉学長)が総評した。子育て支援の活動については、コロナ禍であぶりだされた「今まで問題視されていなかった点」から新たに生まれるニーズに着目し、それを満たす取り組みが多かったという。女性研究者に対しては

「子育てと研究の両立をしていた際にものすごく葛藤していて子育てに軸を置くという決断をした1人ですが、今回受賞された皆様はその葛藤と上手に生きていることに驚き感動しました」

と自身の体験を踏まえて称賛した。

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