今年のバレンタインデーは、チョコレートの代わりに「カニ」を!? チョコ菓子「ブラックサンダー」を販売する有楽製菓(東京都小平市)から、斬新すぎる提案だ。

同社が、未来のバレンタインについて予測・体現したイベント「B級バレンタイン未来博」体験取材会が、2023年2月3日に東京・渋谷駅構内の「PickUpランキン 渋谷ちかみち」で行われた。

会場にはブラックサンダーでなく、カニ菓子「クラッブサンダー」が飾られている。いったい何が。

チョコの代替品はカニと河合社長

有楽製菓・河合辰信社長が、「クラッブサンダー」の企画背景を説明した。地球温暖化が深刻化した「20XX年」には、カカオの木が絶滅寸前に陥り、チョコが希少品になるとの予想が前提だ。

そこで、サステナブルなバレンタインを目指してチョコの代替品を模索した結果、カニに注目。ブラックサンダーの「ブラック」を逆さから読むと、「クッラブ」「クラブ」となり、日本語で「カニ」を意味するとの気付きからだ。

「『クラブ』には『ラブ』が入っており、カニは常にピースをしています。バレンタインデーは『LOVE&PEACE』を象徴する日。これはもう、カニしかない、と!」

そして、クラッブサンダー誕生に至ったと熱弁した。

なお、カニが菓子に配合されているわけではない。パッケージの中身は通常のブラックサンダーと同じ。種類は「ズワイクラッブサンダー」「マツバクラッブサンダー」など豊富にある。

バレンタインで大事なのは

クラッブサンダーは、「B級バレンタイン未来博」会場内のガチャで引き当てれば入手できる。一方でチョコ菓子の販売スペースは、ない。河合社長によれば、あえて設けていない。

「バレンタインは、普段言葉にしづらい思いを伝えあうイベントで、コミュニケーションが大事。人それぞれの楽しみ方があり、チョコなしで過ごしたっていいんです」

義理でもあげないといけない、プレゼントはチョコと決まっている。こうしたしがらみから「バレンタインを開放」したかったと話した。

開催は2月4日まで。<J-CASTトレンド>

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