《ジャニーが残したこの最後のグループ名は、今このような状況だからこそできる事があるはずと想いを新たに、役回りは変わりましたが、Twenty★Twenty、ジャニーの集大成として社会貢献できればと思います》
こうコメントを出したのは、ジャニーズ事務所の滝沢秀明副社長(38)だ。ジャニーズ総勢75人からなる期間限定ユニット「Twenty★Twenty(通称・トニトニ)」の結成を発表。
「そもそもは、今年の東京五輪に合わせて披露する新ユニットとして考えていたのがトニトニでした。しかし、昨年7月にジャニーさんが亡くなり、東京五輪も1年延期になってしまった。滝沢さんはコロナ禍で大変な状況のなかで世の中の力になりたい、という思いと、平和なくしてエンターテインメントは成立しないというジャニーさんの信念に基づき、形は変わりましたが、新たな支援活動ユニットとしてスタートさせたのです」(芸能関係者)
ジャニーズ事務所は、過去、阪神・淡路大震災の被災地復興支援プロジェクトとして’97年に「J-FRIENDS」というユニットを結成し、チャリティソングを制作したことがある。当時は、関西出身のメンバーがいるTOKIO、KinKi Kids、V6の3グループ13人が参加していた。
「今回は、滝沢さんが“有志”でとタレントたちに呼びかけました。フタを開けたら15組75人という大所帯となっていましたね」(音楽関係者)
チャリティソングの楽曲提供者として滝沢副社長が白羽の矢を立てたのは、Mr.Childrenの桜井和寿(50)。ジャニーズ事務所に楽曲提供するのは今回が初めてだ。
当初、滝沢副社長は及び腰だった、と前出の音楽関係者は話す。
「結果的に快諾してもらったわけですが、桜井氏と滝沢さんとは一切面識がなかったことなどもあり、引き受けてもらえるかどうか、少し心配していたようです」
桜井からトニトニへの提供曲の曲名は『smile』と決まった。
「“君の笑顔に逢える それだけで生きていける僕がいる”というフレーズがあるんですが、ジャニーズの皆さんがこの曲を歌ってくださることを前提としたからこそ書けた歌詞だと、桜井氏は話しています」
そう教えてくれたのは、別の音楽関係者だ。
「ミディアム・バラードで、日常の情景を織り交ぜた胸に響く歌詞とやさしい曲調に仕上がっているそうです。
滝沢副社長やジャニーさんの思いが実現したチャリティソング――。きっと明日の日本を笑顔にしてくれるはずだ。
「女性自身」2020年6月2日号 掲載