「緊急事態宣言が明けて再開された撮影現場では、本番時以外に出演者のフェイスシールド着用が求められます。何カ所もアルコール消毒液が置かれ、検温も徹底されています」(ドラマ制作関係者)
コロナ禍による撮影休止期間を終え、急ピッチで撮影が進む各局の連ドラ撮影現場。
だが、『SUITS/スーツ2』(フジテレビ系)で主演を務める織田裕二(52)は当初、違和感を隠せなかったようだ。
「6月6日に撮影再開されたのですが、その現場で織田さんが『これ、邪魔だなあ……』とフェイスシールドへの不満を漏らしたんです」(フジテレビ関係者)
織田は現状への“本音”をこう語っていた。
《コロナウイルスにより撮影ができないという、生まれて初めての事態に私も歯がゆい思いですが、誰ひとり欠けることなく、この作品を作るには今は我慢するしかありません》(4月13日「マイナビニュース」)
撮影休止期間中、かつて『東京ラブストーリー』で恋人役を演じた“戦友”の鈴木保奈美(53)ともこんなエピソードが。
「いつ再開してもいいよう鈴木さんが『リモートでリハーサルをしましょう!』と提案したそうです。しかし、織田さんは『申し訳ない』と謝りながらも断ったといいます。ライブ感を重視する織田さんだけに、“現場で一緒に作り上げたい!”という意識だったようです」(前出・フジテレビ関係者)
新しい撮影様式への疑念を拭えない織田。しかし、そこには彼なりの“こだわり”あった。
織田をよく知るプロデューサーは言う。
「リモート打ち合わせやフェイスシールドといった慣れない事態の連続に芸能生活33年の織田さんも戸惑っているようです。また『SUITS』シリーズは織田さんが海外原作ドラマに初挑戦した作品。
織田も暗中模索しているようだ。
「あるとき、織田さんが『フェイスシールドを置く場所が密になるのでいい方法を考えよう』と、自らスタッフに提案したそうです。制約が多いなか、“出演者が少しでもいい環境で演技をして、よりよい作品にしたい”という一心なのでしょう。最近では、率先して消毒や検温に協力しているようで、現場の士気も上がっていると聞いています」(前出・プロデューサー)
織田の情熱を誰も“封鎖”することはできない。
「女性自身」2020年7月14日号 掲載