「うわさ通り、3月いっぱいをもって終了することになりました」

1月29日、「グッとラック!」(TBS系)でこう話したのは落語家の立川志らく(57)だ。番組が始まったのは19年9月。

志らくは1年半に及ぶMC生活を振り返り、「太く短く私は楽しんだつもりでございます」と話した。

「志らくさんは自身が『グッとラック!』に出演することで、『視聴者が落語に触れるキッカケになればいい』と考えていたそうです。彼が放送中、着物をメインで着ているのも視聴者に落語家という存在を知ってもらうためだといいます。

また志らくさん自身も、MCでの経験によって『全体を見渡して発言できるようになった』と語っていました」(スポーツ紙記者)

いっぽう、志らくのMC進出に対して「落語に専念したら?」と疑問視する声もあった。

しかし彼は「グッとラック!」が始まる直前、Twitterで反論。《あのね、どれだけ全国で独演会やっていると思ってるの。専念してる落語家より専念してるよ》とつづっていた。

なぜ彼は多忙ななか、批判されながらもあえてテレビ出演を続けてきたのか。そこには、師匠である立川談志さん(享年75)の言葉があったという。

■テレビのお陰で師匠の“35年目の忠告”を破ることに

「談志さんも一時は多くのテレビ番組に出演していましたが、最終的には落語一本に専念するようになっていきました。しかし逆に思い悩むようになり、志らくさんにも『お前も芸歴35年で壁にぶち当たる』と忠告をするようになったといいます。

ただ、志らくさんは『落語に専念するのではなく、遊べる場所を持っておくべき。

むしろそのほうが、落語にいい影響を与えてくれる』と考えていました。テレビから離れたことが、結果的に師匠を悩ませることになったとも思っていたのです。だから彼はどれだけ忙しくても、あえてテレビでの仕事も続けてきたのです」(テレビ局関係者)

師匠の忠告を胸に、テレビ出演を続けた志らく。そして昨年、芸歴35周年を迎えた。

「師匠の“35年目の忠告”は杞憂に終わったみたいで、志らくさんは今でも軽やかです。『グッとラック!』が3月に終わることになった今も、『次は何をしよう』と考えているそうですから」(前出・テレビ局関係者)

番組は終了するが、志らくはすでに次のステージに向かっているようだ。

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