4月27日放送の『水曜日のダウンタウン』(TBS系)で、ドッキリを仕掛けられたお笑いコンビ・そいつどいつのリアクションに注目が集まっている。

プレゼンターとして登場したお笑いコンビ・ニューヨークは、検証テーマとして「若手芸人コンプライアンスでがんじがらめにされても従わざるを得ない説」を紹介。

「罰ゲーム」「下ネタ」「コロナ対策」「反社+α」の4項目に分けて、若手芸人たちが過剰なコンプライアンス制限を仕掛けられた時の反応を試すという内容だ。

そいつどいつはコーナー最後に紹介された「反社+α」のターゲットに選ばれ、架空の番組「商店街ウォーカー」のロケを実施したVTRが映し出された。

市川刺身(32)と松本竹馬(32)は、商店街の中にある店にインタビューするところからロケをスタート。そんななか、スタッフが竹馬に「ちょっと(店員の)見た目がアレなんで、反社か確認していただけますか?」と促した。竹馬はスタッフの要望に応え、店員に対して「反社ではないですよね?」と自ら確認したのだった。

次に訪れた精肉店でも、店員の年配女性に対してスタッフから「一応、反社かどうか確認してください」との指示が。竹馬は「お母さん、反社とかではないですよね?」などと、質問することに。

竹馬はこのあたりで違和感を感じたのか、精肉店を後にすると「反社チェックいいんじゃないですか?」とスタッフに提案。「何か意味わからんもんな、あれ」「失礼だし」と怪訝な表情を浮かべ、刺身もその意見に同意していた。

■「みんなで一緒に頑張りましょう」とロケを仕切り直し

その後も、歩いているところを急に止められた2人。スタッフから「番組のスポンサーと異なる自動販売機は映せない」と説明され、刺身が黒い布で自動販売機を隠すという“ボケ”に出る作戦に。だが竹馬のわずか数歩先にも異なるスポンサーの自動販売機があり、スタッフから「ごめんなさい」と再びカットインされた。

こうした状況にシビレを切らしたは、刺身。「え?何これ。ちょっとダメだな」とロケを中断させたのだ。

刺身はスタッフに、「少し確認とった方がいいっすね。何かやる時に。ここ自販機2個あるとか」とアドバイス。「僕らもあんまロケ、街ブラのやったことないですけど。でもそこはちょっとしっかり頑張って」と、確認の徹底を促した。それに加えて、「僕も頑張りますし、だからみんなで一緒に頑張りましょう。みんなでチームで力を合わせて」と鼓舞したのだった。

刺身によってロケが仕切り直された形だったが、再び険悪なムードに陥ってしまうことに。

鯛焼き店で試食しようとする2人に、スタッフが「頭からいくと(食べると)残酷に見えるんで尻尾からで」と食べ方を指示。

2人はこの指示に従うも、スタッフから「ちょっと(鯛焼きの)中が見えると残酷に見えるかもしれないんで」と再びストップが。

その後もスタッフから「(鯛焼きの)中が見えてる」と何度も注意が入り、竹馬は食べ終わった際に「俺は尻尾のあんこが入っている方を見せた方がいいかなって思った」と意見を述べた。そんな竹馬の話に呆然とした表情で耳を傾けている刺身についても、竹馬は「うちの相方、考える事をやめ始めています」と言及。

スタッフが「何でですか?」と問いかけたその時、刺身が「『何でですか?』って……何かちょっと悲しいなって思っただけです」とコメント。諦めるように「もう、(ロケを)やりましょう」と言った刺身に、再びスタッフが「何がですか?」と畳み掛けた。

ここで堪忍袋の尾が切れたようで、「『何がですか?』じゃねぇよ」と言い放った刺身。「何かもう全部制限されてるというか、なんだろうな……」と呟き、竹馬が「たぶん気にしなくていいところまで気にしちゃってるから、何かやりづらいです、僕らも」と代弁した。

■「反論してたのはすごい勇気あった」「最高にカッコイイ」

そんな刺身は、スタッフに対して不満に感じた率直な思いをこう伝えた。

「僕ら芸人なんで、面白いっていうのをやりたいだけなんで。(番組を)作ってる側の(目的)は分かんないですけど、何かもう、マジつまんなくなってきたなって思いますね」

その後も「ロケ今日つまんなかったですか?」と質問を投げ掛けるスタッフに、刺身は捲し立てるように「どういう意味で聞いてます?」「意図を言ってくれ」と怒りを露わにしたのだった。

この段階で「水ダウの企画」と明かされたが、“過剰すぎるコンプライアンス”に最後まで抗った刺身と竹馬。その勇気に、Twitter上では称賛の声が相次いでいる。

《水曜日のダウンタウン。そいつどいつかっこよかった。スタッフのことも汲みながら、間違っていると思うこと、不満を伝える勇気》
《最後のコンプライアンスのそいつどいつ最初は従ってたけど制限され過ぎて前向きにやろうとしてたにも関わらずいろいろ言われ過ぎて番組なのに反論してたのはすごい勇気あったと思うし制限されすぎるのはほんと味気ないしつまらないよね》
《そいつどいつシビれたな コンプラやら規制やらでつまらなくなっていくTV業界にズバッと言えるのは最高にカッコイイよ》

そいつどいつが見せた“抵抗”は、コンプライアンス規制の厳しいテレビ界に一石を投じることになるだろうか。

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