黒島結菜(25)がヒロイン・比嘉暢子を演じるNHK連続テレビ小説『ちむどんどん』。9月14日の放送回では、暢子の兄・賢秀(竜星涼)が養豚場の経営者の娘・猪野清恵(佐津川愛美)に思いを伝え、結ばれるという展開だった。
「マルチ商法に引っかかったことを機に、“ビッグビジネス”を追い求めることを止めた賢秀は、心を入れ替えて養豚場で働いていました。そんななか、一緒に働く清恵に離婚歴があることを知り、2人は口論に発展。養豚場を飛び出してしまった清恵を探すうちに、賢秀は清恵を好きだという気持ちに気づいたのでした」(テレビ誌ライター)
東京のスナックで働く清恵をようやく見つけ、「お前を迎えにきた。一緒に帰ろう。千葉に。養豚場に!」と伝えた賢秀。拒む清恵を説得するも、清恵から「私なんて放っておけばいいじゃん!」と突き放されてしまう。
すると賢秀は「大切な人を見放したらいけない」と話し、「俺の家は、ど田舎のデージ貧乏なおうちで、子供の頃に父ちゃんが死んでもっと貧乏になって、運動会に履いていく靴も買えんくらい貧乏だった」と昔話を語りだした。
「比嘉家は貧しさのあまり、4人兄妹のうち誰か1人を東京の親戚に引き取ってもらうという話が出たことがありました。その際、長男である賢秀は『豚の世話がある』という口実で断り、暢子が『うちが行く』と名乗り出たのでした。しかし、『暢子だって本当は行きたくないはずなのに』とわかっていた賢秀は、バスに乗って遠ざかっていく暢子を追いかけ引き止めたのでした」(前出・テレビ誌ライター)
そんな回想をした賢秀は、「俺は、その時決めた。これからは何があっても大切な人を見放すことは絶対にしない!」と断言。
雷が鳴り響くなか迫力のある賢秀の告白シーンに、視聴者からは《清恵さんとぶつかり合うシーン、泣けたなぁ…》《最高だった!!!「好きです!」で涙腺崩壊》と感動の声が。
■《暢子が東京に行かないでバスから降りた時から、とんでもない展開の幕開けだった》
だがいっぽうで、回想シーンに登場した子供時代と比較して嘆く声も続々と上がっているのだ。
《今日のオンエアを観てて、やはりこの朝ドラの感動のピークは、養子になる小学生の暢子が東京に向かうバスを賢秀が追いかけ、気づいた暢子がバスを降りて走り寄り、皆んなで抱きしめ合う場面だったんだなと改めて感じた》
《回想シーン出てきて子役時代はよかったなーって改めて思いました》
《沖縄での子供時代は良かったと思っていましたが、暢子が東京に行かないでバスから降りた時から、とんでもない展開の幕開けだったんだと察しました》
《暢子が結局東京に行かなったところぐらいからもう既にストーリーがおかしくなってたけど》
《回想見ると、やっぱり子役ちゃんたちがピークかなー》
《あと二週間。このストーリーは、高校生の暢子が学校か自宅で、うたた寝して夢で見た中身のような気がします》
「賢秀の回想シーンでは、子役たちが演じた『やんばる編』のVTRが流れ、喜怒哀楽を精一杯演じる子役たちの演技が映し出されたのです。子役の4兄妹が現在の俳優陣に替わって以後、ストーリー展開や演出の粗さを指摘する声が激増しました。
Twitterの『#ちむどんどん反省会』でツッコミが盛り上がりだしたのも、暢子の高校生時代くらいからでした。ましてや賢秀は借金を重ねて家族に迷惑をかけるなど、ストーリーを引っ掻き回す存在で、登場するたびに辟易する視聴者も多くいました。“子役時代がピークだった”と感じてしまう背景には、そのような流れもあるのでしょう」(前出・テレビ誌ライター)
スーパーバンドを喜んでつけていた賢秀、そして健気だった暢子の子供時代に、懐かしさを感じた人も多かったようだ。