見目麗しい20代イケメンの活躍が目立つ今年の秋ドラマ。そこで、本誌のドラマ好き記者たちが注目作を徹底討論!! 題して、「女性による女性のための2022秋ドラマ座談会」。

今期は骨太&眼福ドラマが飽きさせない!

20代編集K(以下、K):今年の秋ドラマは良作が多いと評判です。メインキャラの若手俳優の演技が光っていますね。

30代記者S(以下、S):2度目の実写化で注目される『クロサギ』(TBS系・金曜22時~)は、平野紫耀(25)が詐欺師をだます詐欺師を演じています。王子様キャラの役が多かった平野のダークヒーローぶりが新鮮!

K:1話の謎の外国人とか、いろんな変装をするところも楽しみですね(笑)。

S:日曜劇場『アトムの童』(TBS系・日曜21時~)で天才ゲーム開発者を演じる山﨑賢人(28)は、連続ドラマの主演は4年ぶり。顔がシャープになって、めちゃくちゃカッコいいです。

40代記者H(以下、H):目の表情がいいのよ。ゲーム開発への光を取り戻したときの生き生きした目が印象的でした。

S:『silent』(フジテレビ系・木曜22時~)は、「TVer」の見逃し配信の再生回数が記録的ですね。目黒蓮(25)が、川口春奈(27)の相手役に抜擢されたのもすごい大出世! と思いましたけど、耳が聞こえない難役をしっかり演じていますね。手話も相当、勉強しただろうし、頑張り屋なんだろうなあって。

K:朝ドラ『舞いあがれ!』にも出演しますし、また人気が出ちゃいますね!

H:私は、目黒蓮の親友で、川口春奈の恋人役でもある鈴鹿央士(22)の泣きの芝居で大泣きしちゃった。

昔の彼氏と再会した川口春奈の繊細な心の変化にも共感できるし、三角関係がたまんない。

S:篠原涼子(49)がしっかり母親役に徹しているところも見応えありますね。

K:『親愛なる僕へ殺意をこめて』(フジテレビ系・水曜22時~)は、山田涼介(29)が二重人格者を演じる本格サスペンス。第2章に突入して、恋人の門脇麦(30)の過去も明らかになりました。

H:山田涼介は、わりと浮世離れした役が多かったけれど、今回のようなリアルな大学生役もハマっているね。二重人格をどう演じていくか期待しています。

S:アイドル好きとしては、『君の花になる』(TBS系・火曜22時~)にどハマりですよ。売れないボーイズグループの苦悩や悔しさもちゃんと描いているところがいい。

K:高橋文哉(21)がどんどんカッコよくなっていますよね。未経験だった歌やダンスも上手で驚きました。周りの男のコたちも個性があって応援したくなる!

S:彼らは実際、このドラマをきっかけにデビューしたんですよ。売れたい! という彼らの思いがドラマとリンクしていて、感情移入しちゃいますね。

事務所社長役の夏木マリ(70)の存在感もすごい。

■医療ドラマはバリエーション豊か

H:医療ドラマも見応えのある作品がそろったね。私は、吉沢亮(28)が泣き虫先生を演じる『PICU 小児集中治療室』(フジテレビ系・月曜21時~)がイチオシだなあ。目力の強さで引き込まれちゃう。PICU科長の安田顕(48)の演技も素晴らしい。

S:命を救えなかった子どもたちのつらい現実が描かれているんだけど、安田顕をはじめ、医師を演じる役者さんたちの真摯な演技に心が救われる気がします。

K:母親役の大竹しのぶ(65)が吉沢亮を励ますシーンも素敵ですよね。

H:玉森裕太(32)主演の『祈りのカルテ 研修医の謎解き診察記録』(日本テレビ系・土曜22時~)は毎話、研修先が変わるので、それぞれの科の内情を描いているところが面白い。玉森の「カルテが全て教えてくれた!」の決めゼリフも板についてきた感じ。

S:玉森裕太は本当、コスプレ枠ですね(笑)。シェフやパイロットに続き、医師の白衣姿と、どんな制服でも似合う。

K:松雪泰子(49)などの指導医たちが若手を叱咤激励するところもいいですね。

H:若手とベテランの関係性が面白いといえば、『ザ・トラベルナース』(テレビ朝日系・木曜21時~)。自分は仕事がデキると思っている岡田将生(33)に「バカナース」って言っちゃう中井貴一(61)もいいし、看護師の器械出しとか手慣れていて本当にすごい!

S:私は、岡田将生の、何かと上から目線なところにキュンとします(笑)。

■女性ウケするヒロインたちの奮闘を描く作品

K:また、ヒロインたちの奮闘を描く作品も目立ちます。『ファーストペンギン!』(日本テレビ系・水曜22時~)で、未知の漁業の世界に飛び込んだシングルマザーを演じる奈緒(27)は、感情豊かな演技で見る人を引きつけますね。

H:頭が回るキャラだし、おじさんたちに啖呵を切る姿も爽快。女性から見ても応援したくなるキャラクターだよね。

K:私は、『アトムの童』の岸井ゆきの(30)も好きです。元銀行員の彼女が、お金に無頓着なゲーム開発者たちを現実に引き戻そうと檄を飛ばす姿が頼もしい。

S:『霊媒探偵・城塚翡翠』(日本テレビ系・日曜22時30分~)の清原果耶(20)は、原作小説を読んだ人たちから再現度が高いと評判ですね。

H:霊媒師という難役も、演技がうまいから説得力があるのよ。

K:『エルピス-希望、あるいは災い-』(カンテレ/フジテレビ系・月曜22時~)は、名作『カルテット』の佐野亜裕美プロデューサーが6年かけて実現させた力作というだけあって、骨太なストーリーにワクワクします。

S:落ちぶれた元エースアナウンサーを演じる長澤まさみ(35)の迫真の演技もさすが。眞栄田郷敦(22)の甘えたお坊ちゃま役もハマっているし、鈴木亮平(39)はカッコいいけれど、何か裏がありそうで怖い(笑)。

H:報道局とバラエティ班の内情がすごくリアルに描かれていて、各登場人物のセリフも真に迫るものがあるよね。

K:じっくり見たいドラマがそろっていて、秋の夜長にぴったりですね!

【本誌記者たちのTOP3】

40代記者H:1位『PICU』/ 2位『silent』/ 3位『ファーストペンギン!』
30代記者S:1位『アトムの童』/ 2位『クロサギ』/ 3位『君の花になる』
20代編集K:1位『silent』/ 2位『エルピス』/ 3位『ファーストペンギン!』