「あの中村玉緒さんが、老人ホームに入っているそうです。最近テレビで見かけないなと思っていたので、驚きました。
8月中旬、本誌にこのような情報が寄せられた。
1月から公の場に姿を見せていない中村玉緒(84)。昨年の夏には自宅近所をはだしで徘徊し警察沙汰になったと一部で報じられていたが、最後に姿を見せたイベントでも様子がおかしかったという。
「映画会社・大映の創立80周年を記念したトークイベントでしたが、同じ話を繰り返していたため、取材陣も困惑していました。
極めつきは玉緒さんの話の中に真偽不明の内容が多々あったことで、イベント終了後に主催者から“書かないでほしいエピソード”が指定されました」(スポーツ紙記者)
3月には義姉にあたる扇千景さん(享年89)が逝去したが、玉緒は事務所を通じてコメントを発表しただけで、葬儀を欠席している。本誌の取材に対して玉緒の事務所は「軽い体調不良」と回答を寄せていた。
寄せられた情報をもとに本誌が取材を進めると、玉緒が入居している老人ホームは、都内北部の閑静な地域にあることがわかった。
施設のホームページによれば、おしゃれなラウンジもあるホテルのような内装で、入居者が楽しめるさまざまなレクリエーションも行われているようだ。リハビリの専門スタッフも常駐しており、月額利用料は食費込みで約20万円となっている。
玉緒は施設を運営している企業・X社のイメージキャラクターを務めている。名古屋に本社のある企業だが、都内でも介護付きの老人ホームを複数運営しているのだ。
「玉緒さんがイメージキャラクターに就任したのは10年前。
これまで都心の繁華街に近いエリアで暮らし、趣味のパチンコに興じることも多かった玉緒だが、老人ホームでは、孤独な日々を送っているという。
故・勝新太郎さん(享年65)の妻として知られる彼女は近年、家族と疎遠になっていた。
「長男の鴈龍さん(享年55)が’19年に名古屋で孤独死。玉緒さんは大きなショックを受けました。さらに、そのことがきっかけとなり、長女のAさんとの関係も悪化したのです。
かつて玉緒さんのマネージャーや個人事務所の社長を務めたAさんとは、同じマンションで生活していましたが、周囲の反対を押し切り引っ越し。玉緒さんは2年前から完全な一人暮らしをしていました。
Aさんとはその後も絶縁状態が続いているそうです」(前出・スポーツ紙記者)
8月中旬、本誌はAさんに玉緒さんとの現在の関係や母の老人ホーム入りについて聞くために声をかけたが、「私にはわからないんで……」と答えるだけだった。
さらに、勝さんの甥にあたる俳優の若山騎一郎(58)にも取材を試みたが、「僕は何も聞いていません。気にはなっていたのですが、玉緒おばちゃんとは10年近く会っていないので……」と話した。
親族も“知らない”という玉緒の老人ホーム入居。だが本誌は、玉緒の古くからの友人であるBさんに話を聞くことができた。
「施設に入居することになったのが彼女にとってはショックだったようで、憔悴していました。もともと細かったのがさらに痩せ衰えてしまったようで……。個室に閉じこもり、寝たきりで過ごすことも多くなったようです。お嬢さんがお見舞いに来られたことはないそうです」
健康不安がたびたび報じられながらも、玉緒はコロナ禍でYouTubeやインスタグラムの公式アカウントを開設するなど精力的に活動を続けていた。
いつからこれほどまでに体調を崩してしまったのか。Bさんが続けて語る。
「玉緒さんは今年2月、イベントにゲスト出演するため名古屋に出張していた際に体調を崩し、緊急搬送されたのです。宿泊していたホテルの部屋で転倒してしまって、倒れているところを同行していたスタッフが発見し、仕事はキャンセルせざるをえませんでした。
イベントを協賛していたのがX社だったこともあり、そのまま系列の施設に入所することになったそうです」
名古屋といえば、玉緒の長男・鴈龍さんが“無念の死”を遂げた地でもある。懸念される玉緒の現在の様子について、彼女の事務所関係者が明かした。
「玉緒さんは確かに老人ホームに入っています。名古屋で体調を崩す前から、出かけるときにタクシーを呼ぶ際、車道にかなり出てしまったりと、“一人にさせておけない状況”があったため、お付き合いのある企業の施設でお世話になることとなりました。
これまでも波瀾万丈の人生を笑って乗り越えてきた玉緒の復帰を祈りたい。