大谷翔平選手(29)の口座から巨額の金を不正送金し、銀行詐欺容疑で訴追された水原一平容疑者(39)。日本時間4月13日にはロサンゼルスの連邦裁判所に足枷をはめられた姿で出廷。

裁判官の質問に対して言葉少なに返答し、2万5000ドル(約380万円)の保釈金によって保釈された。

以前は大谷を公私ともに支えるパートナーとして、多くの人々から支持されていた水原容疑者。しかし、3月21日に違法なブックメーカーに借金を返済するため、大谷の銀行口座から不正送金を行っていたことが報じられると、事態は一変した。

調査が進むたび明かされる新情報は、多くの人の失望を呼ぶものだった。’21年9月から違法賭博を始めたという水原容疑者は、数ヵ月後に多額の損失が出始めたことで、大谷の銀行口座の連絡先を自身の電話番号と関連するメールアドレスにひも付くように変更。そして、大谷の口座から本人に無断で送金した金額は1600万ドル以上、日本円で実に24億4800万円以上にのぼるという。

訴状によると水原容疑者が初めて大谷の口座から不正送金した日は現地時間’21年11月15日で、その額は4万10ドル、日本円で612万円だった。日本ではその前日にあたる11月15日に、大谷が記者会見を行っていた。

当時メジャー4年目で、会見後に「シーズンMVP」に選ばれるほどの活躍を見せていた大谷。会見では「足りなかったところはたくさんありますね。ただその目標に向けて確実にレベルは上がったかなと思っているので、それは自信を持って言えるかなと思います」とコメント。

さらに東日本大震災から10年目であることについて「何年経っても気持ちは変わらないですし。

出身の岩手とか、とても喜んでくれている人が多いので、すごく勇気づけられることもありますし、逆にプレーを見てそう言ってもらえれば、逆にありがたいことですし嬉しいことです」と述べていた。

そして「いろんな苦難を乗り越えるなかで、一番お世話になったかたは」と尋ねられた際、こう答えていた。

「お世話になったのは、やっぱり一平さんじゃないかなと思いますね。常に一緒に仕事もしていますし。それは、その通りじゃないかなと思います」

大谷が「一平さんにお世話になった」と語った翌日に、不正送金を始めた水原容疑者。Xではその行動のむなしさにショックを受ける声が続出している。

《悲しいね…これを聞いた水原さんはどんな気持ちだったんだろ》
《うわあ。。。どんな気持ちで聞いてたんやろ?》
《他人の私でさえ、悲しみで涙が滲む》
《こんな事言ってくれる人を裏切れるメンタルよ》

今となっては切なさを感じずにはいられない大谷の言葉。水原容疑者は今、何を思うか。