6月6日に公開され、大ヒットを記録している映画『国宝』。同作は吉沢亮(31)演じる主人公が、任侠の家に生まれながらも歌舞伎役者として芸の道に人生を捧げる生き様を描いた人間ドラマだ。

上映時間3時間という大作にも関わらず、6月30日発表の全国週末興行成績ランキングで2週連続首位に。累計興収も32億円を突破し、もはや社会現象と化している。

この大ヒット作にちなんで今回、本誌はWEBアンケートツール「Freeasy」にて20代から60代の男女500人を対象に、「好きな歌舞伎役者」について調査を行った。果たして、“国民的歌舞伎俳優”には一体誰が選ばれたのだろうか?

第3位は二代目 尾上松也(40)だ。

’90年、5歳のときに父・六代目 尾上松助さん(享年59)の襲名披露に併せて初舞台を踏んだ松也。’14年、コクーン歌舞伎『三人吉日』ではお坊吉三を演じ、連日立ち見が出るほどの大成功を収めた。近年は立役として注目され、『鳴神』の鳴神上人や『弁天娘女男白浪』の弁天小僧菊之助などの大役を任されている。

歌舞伎はもとより現代演劇にミュージカル、『鎌倉殿の13人』(NHK)や『ミステリと言う勿れ』(フジテレビ系)といったテレビドラマ、さらにバラエティにも進出している松也。アンケートではオールマイティな姿が評価されていた。

《歌舞伎だけでなくドラマで活躍しているから、しかもかなり男前だと思う》
《歌舞伎だけでなくドラマの演技も面白い》
《ほかの分野でも活躍してるから》
《こんなオールラウンダーはいないと思う》

続いて第2位に選ばれたのは十代目 松本幸四郎(52)。

’78年、父である六代目 市川染五郎(松本白鸚・82)が主演を務めた大河ドラマ『黄金の日日』(NHK)に子役で出演。その翌年、三代目 松本金太郎を襲名して初舞台を踏んだ。

以降も順調に歌舞伎役者として邁進している。

幸四郎は豊かな演技力で古典から復活狂言、上方歌舞伎や新作歌舞伎まで挑戦しており、様々な役柄もこなしている。アンケートでは演技の幅の広さが絶賛されていた。

《演技が上手い》
《以前より役者に向いていると思っている》
《演技力が高い》
《幸四郎さんは、演技がうまいので》

そして、栄えある第1位に輝いたのは六代目 片岡愛之助(53)だ。

もともと梨園とは無縁の環境で育った愛之助。’77年に松竹芸能の子役オーディションに合格し、’79年にドラマ『欲しがりません勝つまでは』(NHK)で子役デビュー。その後、’81年に片岡千代丸を名乗り歌舞伎役者デビューを果たした。

「国立劇場優秀賞」などさまざまな賞を受賞しているだけでなく、現代劇でも高く評価されている愛之助。『半沢直樹』(TBS系)のインパクトある演技で大ブレイクを果たし、活躍の場をさらに広げている。また、バラエティなどで見せる人柄も視聴者から愛されているようだ。

《歌舞伎役者らしからぬ優しそうな雰囲気》
《ドラマやバラエティ番組で見て、朗らかな人柄が感じられるから》
《演技力が素晴らしく、歌舞伎だけでなくドラマなどの俳優としても一流だから》
《ドラマでも活躍されており、ドラマでは歌舞伎役者とは思えない自然な演技をされているから》

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