7月6日、有吉弘行(51)が自身の冠ラジオ番組『有吉弘行のSUNDAY NIGHT DREAMER』に生出演。同番組を出入り禁止処分にした後輩芸人の名前を明かし、話題を呼んでいる。
有吉は前回の6月29日放送回で、「今までに出禁にしたアシスタント」という話題になり、お笑いコンビ「新宿カウボーイ」のかねきよ勝則(47)、ピン芸人・和賀勇介(44)という後輩芸人2人の名前を挙げていた。
和賀について有吉は、共演していた「マシンガンズ」の西堀亮(50)に向かって、「お前のせいだよ。お前が和賀を(YouTubeで)いいようにしてるから。だからやる気のない姿勢で臨むんだよ」と指摘。
続けて、「俺は鬼軍曹だからね、やる気のないヤツ嫌いだから。お前がああいうふうに甘やかして育てたから。よそに出たときに困るっていうことをしっかり分からせないと」と明かしていた。
今回の放送でも有吉は「私の采配で和賀がクビになりまして」とこの件に言及。毎年8月に同番組のマンスリーアシスタントを担当していた和賀を出禁にした理由を、「8月にお前の顔を見たくないということで。私はやっぱり、やる気満々で面白くない人も嫌ですけど、やる気なくて面白くない人が一番嫌いなんで。ちょっとね、お灸を据える意味でも出禁、クビということで」と改めて語ったのだった。
この発言に対し、Xでは有吉の真意を推し量る視聴者の声があがっている。
《和賀ちゃん出禁か。二週に渡って通告するくらいだから、これは長くなりそう》
《去年の8月の回で明らかに有吉さんが手ぶらの和賀に苛ついた瞬間があった。その時に強く叱らない所が有吉さんという感じがする》
《流行りの話題も知らない 流行りの動画も観ない とにかく情報弱者だった事に有吉がキレたんだよな 面白くないのは仕方ないが芸人なら流行り位敏感じゃないとね 勉強不足・努力不足だな》
実は仕事に対する姿勢で有吉に怒られた“後輩”は過去にもいた。
「2013年の『ロンドンハーツ』(テレビ朝日系)で、SDN48を卒業して1年が経った野呂佳代さん(41)が有吉さんに悩みを打ち明ける企画がありました。野呂さんは当時、女優の仕事があまりないことに悩んでおり、『仕事もパチンコ番組で食いつないでいて、私はこの先一体何をやればいいんですか?』と意を決して相談。
すると、有吉さんは『だったらそのパチンコ番組、全力でやれよ! バーカ!』と一喝。プロとして、目の前の仕事に全力で取り組んでいない姿勢を注意したのです。野呂さんはこの言葉が刺さり、『なんて生意気だったんだ』と反省してバラエティにも一生懸命取り組むようになったそうで、その後の活躍ぶりはご存じの通りです」(芸能関係者)
こうした有吉のプロとしての矜持は、“どん底時代”に形成されたものだと前出の芸能関係者は語る。
「有吉さんといえば、再ブレイクを果たすまで約10年もの低迷期がありました。本人はこの頃のことを『地獄』『仕事がまったくなかった』とよく振り返っています。そんななかでも地元・広島のバラエティ番組は有吉さんをレギュラーとして起用し続けました。
有吉さんはその番組に感謝し、どんな小さな企画でも全力で挑んでいたそうです。
そんなどん底時代を経験した有吉さんだからこそ、後輩芸人のやる気のない姿勢を黙って見ていられないのでしょう。注意することは有吉さんの優しさですね。本気でその後輩芸人のことを考えて、あえて厳しくしているのだと思います」
「鬼軍曹」を自称した有吉。しかし、後輩への“クビ宣告”には優しさが詰まっていた。