9月14日、YouTuberのヒカル(34)と”交際0日婚”をした元キャバクラ嬢で実業家の進撃のノア(30)が”オープンマリッジ”を宣言して波紋を呼んでいる。
今年5月31日に、結婚を発表した2人は3ヶ月後にヒカルのYouTubeチャンネルに「【報告】2人から皆様に大切な話があります」と題した動画を投稿。
夫婦がお互いに合意のもとパートナー以外の相手との恋愛や性交渉を認め合うことを意味する“オープンマリッジ”。動画内でヒカルは“数週間前に夫婦仲がよくないことがあった”と説明し、”オープンマリッジ”を選択したことで「私にとってもめっちゃ居心地がいい」とノアも同意した。
ところが、合意に至るまでにノアが「めっちゃ話したもんな。マジ7時間ぐらい」と、知人も交えての長時間の説得が行われたとの説明もあり、コメント欄はヒカルへの批判で埋め尽くされた。
《今まで何年もヒカルさんを応援してきましたが、さすがにこの動画は無理です》
《自分の娘が、こんな扱いされたら許せないと思う》
《ノアから笑顔が消えているのに全然気付いていない ダサすぎる》
《7時間は話し合いじゃなくて洗脳です。お互いOKって本当に思ってるならそんな時間かからない》
動画公開後には、YouTubeのチャンネル登録数が20万人減少(19日時点)するなど、余波が続いている。
そこで、夫婦問題研究家で公認心理士の岡野あつこさんに、今回の“オープンマリッジ宣言”が大炎上したことについて話を聞いた。
「これが本当にお互いが納得してのことだったら、他人がとやかく言うことじゃないわけです。でも、どう考えてもノアさんが納得してるという風に外から見えないし、こんなものは最初に決めておくことなんです。
そもそも、7時間もまず話し合いにかかったっていうことは、長時間かけて“説得”したわけですよね。“洗脳”と言われてもしょうがないし、自分の考えの押し付けであり、モラハラに近い」
ヒカルは動画内で、ノアと一緒にいるときに女性からの誘いを断らなければいけないことが「息苦しかった」と明かし、“ハーレム願望”があることも伝えている。
「妻にしてみれば、結婚3カ月でこんなこと言われたらみっともないし、親にも申し訳ないしとか、いろんなこと考えてしまうものです。惚れた弱みもあるし、離婚したくなければ“じゃあ言うこと聞くしかないのかな”と、今回のような選択になってしまうわけです。
しかも、彼女をみんなの前で、要は“価値がない”と貶めてることにもなるわけです。伝説のキャバ嬢というブランドを“大事にされない女”と毀損してるんです。だったら“オープンマリッジを私も受け入れています”と気丈に振る舞うのが、彼女なりの精一杯のブランディングだったのかもしれません」
ヒカルは一体どういうつもりでこんな提案をしたのだろうか。
「ヒカルさんはおもちゃが欲しくてダダをこねている子どもと一緒です。離婚はしたくないし、でもコソコソ遊ぶのも嫌だし、でも遊びたい気持ちを我慢すると息苦しいと。だから、自分の要求を全て突きつけて無理やり飲ませている。離婚をチラつかせて脅迫しているようなものです。
思い通りじゃなく“息苦しい”と打ち明けたわけですが、息苦しかったら離婚して自由になればいいんです。
岡野さんは事後承諾の“オープンマリッジ”という形態はあり得ないと指摘する。
「“オープンマリッジ”で相手が承諾したから権利を勝ち得たと思っているかもしれませんが、“僕たちは進歩的な関係です”みたいなのは大間違いです。世の中にコソコソ遊ぶ人はいっぱいいるし、浮気していなくても奥さんを大事にしない人もいますが、浮気をオープンにして“許せよ”って強要するのは、今風な言葉にしているだけ。やってることは、男尊女卑が根付く古い価値観を感じます。
結婚してからたった3カ月でこれですから、“オープンマリッジ”どころか“チート(イカサマ)・マリッジ”ですよ。女性が経済的に自立していなかった時代に“我慢”していたことを、現代風に“オープンマリッジ”なんていう体のいい言葉で正当化するんじゃないって話ですよ」
今後、“オープンマリッジ”でこの夫婦が上手くいく可能性はあるだろうか?
「ヒカルさんは勘違いして、なんでも俺の思う通りになると思ったのかもしれませんし、ファンも受け入れてくれると思ったみたいですが、ファンすら許してくれなかった。だから、ヒカルさんのファンってものすごく常識的で、そういうファンがいることに感謝した方がいいと思います。
例えば、“浮気したら1億円あげる”とか、“じゃあ浮気してもいいわよ”など仲の良いときに交わした夫婦間の約束って、実際に夫婦関係が破綻したらそんな約束には何の意味もありません。本当にその時はそう思っていても、人の心って変わりますから。
だから、ヒカルさんがこの考えでいる限り、夫婦関係はいずれ破綻するんじゃないでしょうか。ファンたちに怒られて反省して、“君1人だけを大事にする”って反省したら、上手くいくかもしれないです。