7月に入り順次スタートする2026年の夏期ドラマ。今期特徴的なのは、レジェンド級の女優たちが長い年月で培った人生の厚みを武器に、相次いで主演やヒロイン、重要な役どころで物語に登場する点です。


 毎期くまなくドラマをチェックする筆者が、この夏、視聴者の心を掴むであろう必見女優ドラマ5つを紹介します。

松嶋菜々子『GTO』で夫と28年ぶりの共演!

松嶋菜々子が28年ぶりの帰還!蒼井優、内田有紀…“レジェンド...の画像はこちら >>
 今夏の大きなトピックは、何と言っても2026年版『GTO』(関西テレビ/フジテレビ系)に夫・反町隆史さんと共に松嶋菜々子さんが帰還することでしょう。7月6日放送開始で、1998年版から28年の歳月を越えて2人の連続ドラマ共演が実現します。

 彼女が演じる冬月あずさは、2024年のリバイバル版を経て、2026年版ではCAとしてキャリアを重ねた女性となって再登場します。松嶋さんのコメントとして「成熟して大人になった鬼塚の活躍をどうぞお楽しみください」とあるように、冬月ではなく反町さんが演じる鬼塚を推すあたりが、なんだか嬉しく感じられます。

 破天荒な鬼塚の教師としての新バディには生見愛瑠さんが抜擢されていますが、元祖ヒロインの冬月の名札には「鬼塚」の文字が。

 鬼塚と冬月の新たな関係も示唆されており、今作での彼女は単なるヒロインを超え、鬼塚の変わったところ、変わらないところを映し出す鏡としての役割を担いそうです。

蒼井優、18年ぶりの地上波連ドラ主演『Tシャツが乾くまで』

松嶋菜々子が28年ぶりの帰還!蒼井優、内田有紀…“レジェンド級女優”が夏ドラマに集結。必見の夏ドラマ5選
画像:『Tシャツが乾くまで』TBSテレビ公式サイトより
 7月10日開始の『Tシャツが乾くまで』(TBS系)では、「映画の人」という印象も強い蒼井優さんが18年ぶりの地上波連ドラ主演に臨みます。

『silent』(フジテレビ系)の脚本・生方美久氏と映画『花束みたいな恋をした』の演出・土井裕泰氏という最強のタッグが紡ぐのは、2組の夫婦の「喪失」と「秘密」の物語です。

 蒼井さんの魅力は、消えてしまいそうな透明感や役を生々しいまでに憑依させる表現力でしたが、実生活での結婚・出産を経て、生活感あるリアリティも増したように思います。

 彼女は今作について「18年前の自分には成し遂げられなかったことと向き合いたい」と語っています。

 松山ケンイチさん、中島歩さん、高橋文哉さん、夏帆さんら豪華共演陣を迎えながら、初回で5人の主要キャストのうち誰かが消えるという過酷な設定の中で、蒼井さんの不思議な存在感がどう効いてくるのか注目です。

内田有紀、30年ぶりのフジ主演にカムバック!『ラストノート』

松嶋菜々子が28年ぶりの帰還!蒼井優、内田有紀…“レジェンド級女優”が夏ドラマに集結。必見の夏ドラマ5選
画像:『ラストノート』フジテレビ公式サイトより
 7月9日開始の『ラストノート』(フジテレビ系)では、内田有紀さんが同局連ドラ主演として実に30年ぶりのカムバックを果たします。20歳近い年齢差のある恋を描く今作で、結婚後初ドラマとなる内田さんが演じるのは「これ以上の変化はいらない」と現状維持を望む49歳の女性。

 かつて王道のアイドル的女優・歌手として一世を風靡した彼女ですが、近年は助演として、一風変わったキャラクターや、思惑を抱えつつミステリアスに立ち回る役柄を多くこなしてきました。
今の内田さんは、人生を重ねた人だけが持つ深みを纏っているように思います。

「この年齢でラブストーリーを演じることは挑戦」と語る内田さんとW主演を務めるのは、timelesz・寺西拓人さん。

『昼顔~平日午後3時の恋人たち~』(フジテレビ系)の三竿玲子プロデューサーのもと、成熟した大人になりながら、それでも誰かを好きになる怖さを描き出す今作は、若い世代の恋愛ドラマには出せない説得力を生み出すことになりそうです。

今田美桜は『クロスロード』で“国民的主人公”になるか?

松嶋菜々子が28年ぶりの帰還!蒼井優、内田有紀…“レジェンド級女優”が夏ドラマに集結。必見の夏ドラマ5選
画像:『クロスロード ~救命救急の約束』テレビ朝日公式サイトより
 ベテランが躍動する一方、次世代の旗手である今田美桜さんもまた大きな転換点を迎えています。7月7日開始の『クロスロード ~救命救急の約束~』でテレビ朝日系連ドラ初主演、そして初の医師役に挑みます。

 連続テレビ小説『あんぱん』(NHK)でのはつらつとした演技も記憶に新しい彼女は、人目を引く目力と振れ幅ある感情を使い分け、物語全体を牽引できる本格派と呼ばれる存在になっています。

 救命救急という極限状態の中で、彼女が見せるのは単なる有能さではなく、迷いながらも折れない芯を持つ女性の姿でしょう。

 朝ドラで「応援されるヒロイン」となった今田さんは、このシビアな医療ドラマを経て、若手トップから国民的な主人公へと進化していきそうです。

子役からの圧倒的演技力が爆発!志田未来『ブラックトリック』

松嶋菜々子が28年ぶりの帰還!蒼井優、内田有紀…“レジェンド級女優”が夏ドラマに集結。必見の夏ドラマ5選
画像:『ブラックトリック~裁きを操る弁護人~』 フジテレビ公式サイトより
 最後に、驚異的な安定感を見せているのが、7月20日開始の月9ドラマ『ブラックトリック~裁きを操る弁護人~』(フジテレビ系)で、初の月9ヒロインを務める志田未来さんです。

 9クール連続ドラマ出演を果たす志田さんについて、主演のGACKTさんは「表現力も安定感も抜群」と評してします。子役時代からの圧倒的経験に裏打ちされた役者としての技量が、今作でも発揮されているのでしょう。

 前クールの主演作『エラー』(ABCテレビ/テレビ朝日系)では、「おかしいと思いながら過ごした時間」を溜めに、一気に怒りを爆発させ凄まじい感情のコントラストを生み出していました。

 今作で彼女が演じるエリート弁護士は、正義を信じる優等生でありながら、嘘を武器に真実を暴く主人公に振り回され、その価値観を変えていきます。


 正しい人の揺らぎを演じることに長け、緊張感ある心理戦に深みを与える志田さんの存在は、善悪の境界線に立つ人物として物語の核となりそうです。

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 2026年は、前クールの『時すでにおスシ!?』(TBS系)で永作博美さんが14年ぶりに民放連ドラ主演を務めたように、ベテラン女優の返り咲きが続いています。アラフィフの松嶋さん、内田さん、アラフォーの蒼井さん、アラサーの志田さんに今田さんと、世代を超えた実力派同士のぶつかり合いが見られそうです。

<文/こじらぶ>

【こじらぶ】
ライター・コラムニスト。上智大学大学院外国語学研究科修了・言語学修士。ドラマ、男性&女性アイドル、スポーツ、エンタメ全般から時事ネタまで。俳優、アイドルなどのインタビューも。X: @kojirabu0419
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