帰宅ラッシュの電車の中で膝の骨が陥没する大ケガをしたゆにこさん(53歳 ※事故当時は43歳)。原因は急停車によって、100キロはあろうかという大柄な男性が左足に倒れ込んできたからでした。


乗っている電車が急ブレーキ→下敷きになって膝の骨が陥没…後遺...の画像はこちら >>
 最初は何が起きたかわからず、4日後の旅行にも行けると思っていたものの、救急搬送された病院で、全治2年以上の大ケガだったことが判明。10年経った今も「走ることができない」「膝が痛い」などの後遺症に悩まされています。

 漫画『満員電車で下敷きになりました』(幻冬舎)は、ゆにこさんが事故にあってから入院、手術、車椅子、リハビリと初めての体験を描かれています。普段はグラフィックファシリテーター®︎として活動しているゆにこさんに、入院手術した日々や、人生初の漫画を描くきっかけについて聞きました。

※本記事は全3回のうち2本目です

乗っている電車が急ブレーキ→下敷きになって膝の骨が陥没…後遺症が残る大ケガに。本人が問う「事故の責任は誰に?」<漫画>
『満員電車で下敷きになりました』(幻冬舎)


乗っている電車が急ブレーキ→下敷きになって膝の骨が陥没…後遺症が残る大ケガに。本人が問う「事故の責任は誰に?」<漫画>
『満員電車で下敷きになりました』(幻冬舎)


乗っている電車が急ブレーキ→下敷きになって膝の骨が陥没…後遺症が残る大ケガに。本人が問う「事故の責任は誰に?」<漫画>
『満員電車で下敷きになりました』(幻冬舎)


乗っている電車が急ブレーキ→下敷きになって膝の骨が陥没…後遺症が残る大ケガに。本人が問う「事故の責任は誰に?」<漫画>
『満員電車で下敷きになりました』(幻冬舎)


乗っている電車が急ブレーキ→下敷きになって膝の骨が陥没…後遺症が残る大ケガに。本人が問う「事故の責任は誰に?」<漫画>
『満員電車で下敷きになりました』(幻冬舎)


乗っている電車が急ブレーキ→下敷きになって膝の骨が陥没…後遺症が残る大ケガに。本人が問う「事故の責任は誰に?」<漫画>
『満員電車で下敷きになりました』(幻冬舎)


乗っている電車が急ブレーキ→下敷きになって膝の骨が陥没…後遺症が残る大ケガに。本人が問う「事故の責任は誰に?」<漫画>
『満員電車で下敷きになりました』(幻冬舎)


乗っている電車が急ブレーキ→下敷きになって膝の骨が陥没…後遺症が残る大ケガに。本人が問う「事故の責任は誰に?」<漫画>
『満員電車で下敷きになりました』(幻冬舎)


乗っている電車が急ブレーキ→下敷きになって膝の骨が陥没…後遺症が残る大ケガに。本人が問う「事故の責任は誰に?」<漫画>
『満員電車で下敷きになりました』(幻冬舎)


乗っている電車が急ブレーキ→下敷きになって膝の骨が陥没…後遺症が残る大ケガに。本人が問う「事故の責任は誰に?」<漫画>
『満員電車で下敷きになりました』(幻冬舎)


乗っている電車が急ブレーキ→下敷きになって膝の骨が陥没…後遺症が残る大ケガに。本人が問う「事故の責任は誰に?」<漫画>
『満員電車で下敷きになりました』(幻冬舎)


乗っている電車が急ブレーキ→下敷きになって膝の骨が陥没…後遺症が残る大ケガに。本人が問う「事故の責任は誰に?」<漫画>
『満員電車で下敷きになりました』(幻冬舎)


乗っている電車が急ブレーキ→下敷きになって膝の骨が陥没…後遺症が残る大ケガに。本人が問う「事故の責任は誰に?」<漫画>
『満員電車で下敷きになりました』(幻冬舎)


乗っている電車が急ブレーキ→下敷きになって膝の骨が陥没…後遺症が残る大ケガに。本人が問う「事故の責任は誰に?」<漫画>
『満員電車で下敷きになりました』(幻冬舎)


乗っている電車が急ブレーキ→下敷きになって膝の骨が陥没…後遺症が残る大ケガに。本人が問う「事故の責任は誰に?」<漫画>
『満員電車で下敷きになりました』(幻冬舎)


乗っている電車が急ブレーキ→下敷きになって膝の骨が陥没…後遺症が残る大ケガに。本人が問う「事故の責任は誰に?」<漫画>
『満員電車で下敷きになりました』(幻冬舎)


乗っている電車が急ブレーキ→下敷きになって膝の骨が陥没…後遺症が残る大ケガに。本人が問う「事故の責任は誰に?」<漫画>
『満員電車で下敷きになりました』(幻冬舎)


乗っている電車が急ブレーキ→下敷きになって膝の骨が陥没…後遺症が残る大ケガに。本人が問う「事故の責任は誰に?」<漫画>
『満員電車で下敷きになりました』(幻冬舎)


乗っている電車が急ブレーキ→下敷きになって膝の骨が陥没…後遺症が残る大ケガに。本人が問う「事故の責任は誰に?」<漫画>
『満員電車で下敷きになりました』(幻冬舎)


乗っている電車が急ブレーキ→下敷きになって膝の骨が陥没…後遺症が残る大ケガに。本人が問う「事故の責任は誰に?」<漫画>
『満員電車で下敷きになりました』(幻冬舎)


乗っている電車が急ブレーキ→下敷きになって膝の骨が陥没…後遺症が残る大ケガに。本人が問う「事故の責任は誰に?」<漫画>
『満員電車で下敷きになりました』(幻冬舎)


乗っている電車が急ブレーキ→下敷きになって膝の骨が陥没…後遺症が残る大ケガに。本人が問う「事故の責任は誰に?」<漫画>
『満員電車で下敷きになりました』(幻冬舎)


乗っている電車が急ブレーキ→下敷きになって膝の骨が陥没…後遺症が残る大ケガに。本人が問う「事故の責任は誰に?」<漫画>
『満員電車で下敷きになりました』(幻冬舎)


「こんなに痛いなんて」想像を超えた手術

乗っている電車が急ブレーキ→下敷きになって膝の骨が陥没…後遺症が残る大ケガに。本人が問う「事故の責任は誰に?」<漫画>
ゆにこさん
――電車での事故が起きて、救急車で運ばれた病院ではどのような処置が取られましたか?

ゆにこ:手術するまでの最初の1週間は足が固定されているので、痛みもそんなになかったんです。それより寝返りが打てなかったので、お尻が痛いとかオムツが蒸れるとか、そっちのほうが気になってました。

――「脛骨高原(けいこつこうげん)骨折」との診断だったそうですが、手術はどんなことをしましたか?

ゆにこ:陥没した骨を元の位置に戻して、空洞に角砂糖タイプの人工骨を入れて、プレートと9本のネジで固定しました。手術にあたって全身麻酔の前に硬膜外麻酔を受けたのですが、硬膜外麻酔の処置は意識がある状態で行われました。こんなに痛いとは思っていなかったので、想像以上につらくて大変でした。

乗っている電車が急ブレーキ→下敷きになって膝の骨が陥没…後遺症が残る大ケガに。本人が問う「事故の責任は誰に?」<漫画>
実際に膝に入っていたプレート

陥没した膝の骨を人工骨とボルトで固定……想像を超えた手術の痛み

乗っている電車が急ブレーキ→下敷きになって膝の骨が陥没…後遺症が残る大ケガに。本人が問う「事故の責任は誰に?」<漫画>
『満員電車で下敷きになりました』(幻冬舎)
――手術の大変さは、漫画から伝わってきました。

ゆにこ:漫画には書いてないんですが、1年半後に、プレートとボルト9本のネジを抜く再手術も本当につらかった。ネジを抜くには人工骨が固まる前に抜かないといけないんですが、いちばん大事な膝のところのボルトが、1本だけ抜けずに残ってしまいました。

乗っている電車が急ブレーキ→下敷きになって膝の骨が陥没…後遺症が残る大ケガに。本人が問う「事故の責任は誰に?」<漫画>
ゆにこさんの膝に入っていたボルトとプレート。取り除く再手術ではうまく抜けなかったボルトがほとんど丸々1本残ってしまった
その際に「この先、右よりも左の膝が痛くなる可能性がある」と言われました。さらに高齢者になって手術をすることになったら事前にボルトを抜く手術が必要なことや、人工関節になる可能性があることも指摘されて、本当にショックでした。
「抜くのは簡単」という人が多いですが、大ウソです! 最初の手術と同じぐらいで4時間かかりました。

――思ってもみないことは他にもありましたか?

ゆにこ:ギプスをしていると足が細くなると思いませんか。ずっとそう思い込んでいたのに、まさか足が何倍にも腫れることになるとは……。思ってもみませんでしたね。

乗っている電車が急ブレーキ→下敷きになって膝の骨が陥没…後遺症が残る大ケガに。本人が問う「事故の責任は誰に?」<漫画>
手術直後。かなりむくんでいることがわかる
――救急車で運ばれた病院に1か月。リハビリの病院でさらに1か月入院しましたが、痛すぎて痩せたりもしましたか?

ゆにこ:それが整形外科って危ないもので、動けないくせに差し入れをいっぱいもらえるんですよ。女友達が毎日入れ替わり立ち替わり、あんぱんやら芋ケンピなどの甘いものから、「からあげクン食べたい」って言ったら全種類持ってきてくれたり……。実際の体重は測っていませんが、なかなか危険でしたね(苦笑)。

誰でも当事者になる事故

乗っている電車が急ブレーキ→下敷きになって膝の骨が陥没…後遺症が残る大ケガに。本人が問う「事故の責任は誰に?」<漫画>
ゆにこさん
――事故体験を漫画に描くきっかけは何かあったんですか?

ゆにこ:もう手術が怖すぎて死んじゃうじゃないかと思って、その前に何か残しておこうと、前の夜に必死に書き殴ってたんです。漫画に書いてあるそのままですね。それをFacebookに載せたら会社員時代の先輩で幻冬舎の編集者さんに声をかけてもらったのがきっかけです。

「誰がこんな話、読みます?」と言ったら「これはみんなが知っておくべきことだ」って言ってくれたのをはっきり覚えています。
ただ、生まれて初めて描くコマ漫画ということもあり下書きばかりしていてなかなか進みませんでした。そこで連載で毎週〆切があれば原稿も進むと思い「週刊でやらせてください」とお願いして、ウェブ連載として始めることになりました。

――実は私もライブ会場で下敷きになり気を失って死ぬかと思った経験があります。だから本当に知っておくべきことが多いなと思いました。

ゆにこ:そうなんです、フェスの現場でも起こると思うし、建設現場関連の仕事をしている親友も「事故が起きた後のコミュニケーションが大事だよね、考えさせられたわ」と漫画を読んだ感想をくれました。

漫画ではただ駅員さんを批判したいわけじゃなくて、乗る側だって「被害者にも加害者にもなり得る」っていうのを知ってほしいと思いました。私は医療保険に入ってなかったですが、退院していちばん最初に入ったのは、個人賠償責任保険です。他人をケガさせてしまったときの賠償金の補償を受けられる保険です。

乗っている電車が急ブレーキ→下敷きになって膝の骨が陥没…後遺症が残る大ケガに。本人が問う「事故の責任は誰に?」<漫画>
手術から2か月ほどたった後、友人の付き添いで事故以来初めて駅のホームに降り立ったゆにこさん
――電車の現場は今でも変わってないですよね?

ゆにこ:この10年でホームの安全対策は進化していると思いますが、車内のリスクに対する具体的な対策は何もされていません。今だと自動運転も増えてるし、何かのセンサーに反応したら自動で急に止まって、車内で同じような事故が起こるかもしれない。

そうしたことが起きた時、その責任は誰が取るのか、どうすれば再発防止につながるのか、実はとても曖昧なんです。この漫画を通してちょっとでも、乗る側も、乗せる側も安全意識が高まってくれればというのが願いです。


<取材・文・撮影/谷亜ヒロコ>
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