(新北 10日 中央社)新北市内で建設中の淡海ライトレール(LRT、軽軌)緑山線の各駅に設置されるパブリックアートを、人気絵本作家のジミー(幾米)さんが手掛けることが10日、明らかになった。新北市政府捷運工程局が発表した。
各駅をジミー独特の世界観で包み込み、利用者を夢の世界にいざなう。

複数の立体作品で構成されるパブリックアートのタイトルは「閉上眼晴一下下」(ちょっと目を閉じて)。同線のためにジミーが描き下ろした。捷運工程局によれば、ジミーにとって初の正式な大型パブリックアート作品になるという。

沿線の11駅には物語の主役の女の子のオブジェを設置。様々な姿勢で利用者を旅に誘う。
プラットホームには大型動物シリーズの作品が配置され、利用者は寄り掛かって休憩したり、抱きついたりできるという。また、パブリックアートと駅を融合させるため、作品と呼応したステンドグラスを取り入れ、メルヘンチックな雰囲気を作り出すとしている。

趙紹廉局長は、利用者が思い思いにパブリックアートを楽しみ、沿線地域の魅力を探ってくれればと期待を示した。

淡海LRT緑山線は台北メトロ(MRT)淡水線紅樹林駅から北方面に伸びる路線で、現在は第1期区間の紅樹林-崁頂間の建設工事が進められている。同区間の完成は2018年12月を予定。

(黄旭昇/編集:名切千絵)