(台北 10日 中央社)国防部(国防省)は10日、カナダ籍の護衛艦1隻が同日、台湾海峡を北から南に向けて航行したと発表した。国軍が周辺の海、空域の動きを厳密に全行程把握し、地域の平和と安定を守るとしている。
カナダの対台湾窓口機関、カナダ駐台北貿易弁事処は、台湾海峡を航行したフリゲート艦「オタワ」の現在の配備はカナダ海軍の過去のやり方と一致しており、国際法に合致しているとコメントした。

カナダ軍艦の台湾海峡航行について、立法院外交・国防委員会委員の王定宇立法委員(国会議員)は、インド太平洋地域の同盟行為だと指摘。国家政策研究基金会の揭仲シニア研究アシスタントは、台湾海峡や海峡中間線一帯は公海であり、各国が軍艦の通過を自主的に公表するのは基本的には政治的な動きだとし、唯一の目的は米国が中国に対し、「台湾海峡は中国の勢力範囲ではない」と伝えるためだと分析する。同時に、米国は各国にも台湾海峡通過を促しているとの見解を示した。

(温貴香、侯姿瑩/編集:名切千絵)