阿里山林業鉄道は南部・嘉義県の景勝地、阿里山を走る人気路線。だが、ディーゼル機関車から出される排気ガスの悪臭に観光客から苦情が出ており、電化を求める声も上がっている。
同鉄道を所管する林務局阿里山林業鉄路・文化資産管理処の周恆凱副処長はこの日、中央社の取材に対し、電化について、斜面やメンテナンスの問題のほか、森林火災発生のリスクもあるとしてその実行可能性を否定した。
嘉義県は阿里山の大気汚染につながる大型ディーゼル車の走行制限やディーゼル機関車への排煙処理装置取り付けを実施するなど、現地の大気環境改善に力を入れている。
(蔡智明/編集:荘麗玲)