同法は与党・民進党が昨年11月末に提出。この少し前に、中国の工作員と名乗る男性が2018年の統一地方選に際し、最大野党・国民党に資金提供などを行ったことがオーストラリアのメディアに報じられた。
「域外敵対勢力」の指示や委託、資金援助を受けて選挙活動を行うことを禁じる同法。この「域外敵対勢力」は「我が国(中華民国)と交戦する、または軍事的に対峙する国家、政治実体、団体。非平和的手段で我が国の主権を脅かす国家、政治団体、団体」とされている。
蔡氏はこれについて談話で、中国の指示や委託、資金援助を受けたかどうかの判断は裁判官による裁量が必要で、いかなる個人や行政機関が決めるものでないとの考えを示した。
(顧セン、温貴香/編集:荘麗玲)