(台北中央社)台湾の学術研究機関、中央研究院の廖俊智院長が18日、欧州連合(EU)の保健当局関係者とテレビ会議を行い、新型コロナウイルスの感染を迅速に判定できる検査キットやワクチンの開発などに関する協力について意見交換した。同院が同日夜、公式フェイスブックで明らかにした。


廖氏によると、会議では、台湾の現時点における研究成果を紹介したほか、今後のEU加盟国への応用などについて議論したという。同席したEUの対台湾窓口機関、欧州経済貿易弁事処のFilip Grzegorzewski処長も同日、ツイッターを更新し、簡易検査キットがあれば、新型コロナウイルスに打ち勝つことができると期待を寄せた。

同院は2月の時点で、台湾の各学術機関を集めた防疫プラットフォームを構築し、検査キットや薬品、ワクチンなどさまざまな分野での研究開発に着手。15~20分で感染の有無が診断できる検査キットや、治療の有望薬候補とされる「レムデシビル」の合成に成功している。これらの成果を踏まえ、台湾の外交部(外務省)と米国の対台湾窓口機関、米国在台協会(AIT)は18日、新型コロナ対策で連携する「台湾米国防疫パートナー関係共同声明」を発表している。

(呉欣紜/編集:塚越西穂)