(台北中央社)農業部(農業省)は6日、中部・南投県のレジャー農場で生産されるイチゴが、原材料調達から廃棄までの全過程で排出される二酸化炭素(CO2)量を商品に表示する「カーボンラベル」を取得したと発表した。台湾産イチゴがカーボンラベルを取得するのは初めて。
算定などを行った同部苗栗区農業改良場は今後、農場への継続的な支援や指導を行い、CO2の排出削減を目指すとしている。

同改良場はレジャー農場「台一生態休閒農場」が生産するプラスチックケース入りの400グラムのイチゴに対して、CO2排出量を可視化する「カーボンフットプリント」を算定。算定には環境部(環境省)が発表した基準を採用した。CO2の総排出量は1.1キロで、作業段階別にみると種苗の生産や輸送、畑の整備、栽培、収穫などを含む「原材料調達段階」での排出が最も多く全体の約69%を占めた。同段階の中でも肥料や自動水やりシステム、種苗に関する工程での排出量が特に多かった。

同農業改良場の場長は今後、同農場を継続的に支援し、専門家を招いて肥料の管理合理化や運用効率向上などを行うよう手助けしていくと説明した。


同農業改良場は、より多くの業者やメーカーにCO2排出量が少ない製品を生産するよう働きかけることで、カーボンラベル付き製品の購入を消費者に促し、温室効果ガス排出削減の後押しになればと強調した。

(張雄風/編集:田中宏樹)