(台北中央社)台湾では来月2日から、先祖の墓参りをする「清明節」(4月4日)に伴う4連休に入る。連休中の人の移動による新型コロナウイルスの感染拡大を防止するため、国内全ての空港や駅、高速道路のサービスエリアなどが、利用者の体温をチェックできる体制づくりに取り組んでいる。
交通部(交通省)の求めに応じたもので、特に人の集まる場所で来月1日から実施され、5月1日までに全面的に導入される見通し。

同部の報道資料によれば、サーモグラフィーや額にかざす非接触式体温計で37.5度以上だった場合はもう1度測り直し、2回とも37.5度、或いは耳式体温計に変えて38度に達している場合には利用を拒否し、帰宅や医療機関の受診を勧める。

台湾高速鉄道(高鉄、新幹線)は、台北、桃園、台中、台南、左営の5駅にサーモグラフィーを設置するほか、連休期間中の立席券の販売を停止し、全指定席とする措置も講じる。台湾鉄路管理局(台鉄)は、利用者の99%が集中する192駅で同1日から検温を実施。同10日までには全239駅に拡大される予定。

同部は、今後2週間が感染拡大を食い止められるか否かの鍵となる時期だと強調。
公共交通機関を利用する際にはマスクを着用し、検温に協力してほしいと呼び掛けている。

(王淑芬/編集:塚越西穂)