総統府の黄重諺報道官が19日に明らかにした。黄氏によれば、演説では、世界の政治・経済情勢が急変する中、国際社会の一員としての台湾の対応などが報告される。具体的には、新型コロナウイルス対策に一丸となって取り組んでいる台湾の人々への感謝と団結の重要性、コロナ後の時代を見据えた4つの戦略の策定など。
4つの戦略は▽産業の発展▽社会の安定▽国家の安全▽民主主義の深化。産業の発展では、デジタル・情報関連産業の発展強化やバイオ・医療テクノロジー産業の国際化、医療物資、日用品の確保に向けた産業体制の構築などを目指す。
国家の安全については、「非対称戦力」の強化や装備増強、軍の管理体制の改善を約束するほか、従来の対テロ対策や人道支援などの枠を超えた、国際機関へのより積極的な参加を訴える。
(編集:塚越西穂)