(台北中央社)農業委員会桃園区農業改良場は8日、記者会見を開き、台湾が開発した野菜移植機を発表した。同場は、日本製と違って栽培期間が短い葉物野菜に特化している上、日本の半額以下で購入でき、作業時間も手作業より3倍近く短縮できると紹介し、本格的な生産体制を整えることに意欲を示した。


研究開発に携わった邱銀珍副研究員によれば、日本でよく見られるのは田植え機や、キャベツ、カリフラワー、白菜など栽培に時間を要する野菜向けの機種が一般的で、価格は360万円に達するものがあるなど高価。それでも過去には、日本に輸出するレタスを育てるために、日本製を買い入れるケースがあったという。

台湾製は、苗を1列に3株または2列に6株植えることができるほか、1度に植える苗数で株間を調整できるなど、日本とは作物の間隔や作業習慣が異なる台湾農家のニーズに配慮して開発された。操作は3人1組で行い、同人数で手作業すると91時間かかる農作業を24時間で完了させることが可能になる。定価1台35万台湾元(約127万円)を予定しており、年末までの技術移転を目指すとしている。

(楊淑閔/編集:塚越西穂)