研究開発に携わった邱銀珍副研究員によれば、日本でよく見られるのは田植え機や、キャベツ、カリフラワー、白菜など栽培に時間を要する野菜向けの機種が一般的で、価格は360万円に達するものがあるなど高価。それでも過去には、日本に輸出するレタスを育てるために、日本製を買い入れるケースがあったという。
台湾製は、苗を1列に3株または2列に6株植えることができるほか、1度に植える苗数で株間を調整できるなど、日本とは作物の間隔や作業習慣が異なる台湾農家のニーズに配慮して開発された。操作は3人1組で行い、同人数で手作業すると91時間かかる農作業を24時間で完了させることが可能になる。定価1台35万台湾元(約127万円)を予定しており、年末までの技術移転を目指すとしている。
(楊淑閔/編集:塚越西穂)