グリーンイグアナは中南米の熱帯雨林などに生息する外来種で、成長速度が速い上に繁殖力も強い。行政院(内閣)農業委員会林務局保育課の羅尤娟課長によると、2、30年前からペット用として輸入申請する人が増え始め、飼育放棄などによって野生化した。台湾では2015年に輸入を禁止。今年8月には、生態系や環境などに有害な外来種のリストに追加し、飼い主に登録を義務付けるなどして繁殖抑制に努めている。
野生集団が確認されているのは、中部・台中市、彰化県、雲林県、南部・嘉義県、台南市、高雄市、屏東県、東部・台東県。これら8県市では、2017年に2365匹、18年に3657匹、19年に8068匹が捕獲されており、今年は1万4536匹と、初めて1万匹を上回った。
屏東県の巨大グリーンイグアナを発見したのは地元住民。排水路沿いで日光浴をしている写真を14日、フェイスブックの地域交流サイトに投稿し、それを見た同県政府農業処が捕獲に乗り出していた。
(郭芷瑄、陽淑閔/編集:塚越西穂)