(屏東中央社)南部・屏東県で16日、全長150センチ以上に及ぶグリーンイグアナが捕獲された。近年台湾では中部や南部の8県市で繁殖が拡大しており、このうち官民連携で捕獲に力を入れる同県の捕獲量がトップとなっている。


グリーンイグアナは中南米の熱帯雨林などに生息する外来種で、成長速度が速い上に繁殖力も強い。行政院(内閣)農業委員会林務局保育課の羅尤娟課長によると、2、30年前からペット用として輸入申請する人が増え始め、飼育放棄などによって野生化した。台湾では2015年に輸入を禁止。今年8月には、生態系や環境などに有害な外来種のリストに追加し、飼い主に登録を義務付けるなどして繁殖抑制に努めている。

野生集団が確認されているのは、中部・台中市、彰化県、雲林県、南部・嘉義県、台南市、高雄市、屏東県、東部・台東県。これら8県市では、2017年に2365匹、18年に3657匹、19年に8068匹が捕獲されており、今年は1万4536匹と、初めて1万匹を上回った。
このうち、全長20センチ以上のグリーンイグアナを特産品と引き換える方法で県民への協力を呼び掛けている屏東県は8570匹で最多だった。

屏東県の巨大グリーンイグアナを発見したのは地元住民。排水路沿いで日光浴をしている写真を14日、フェイスブックの地域交流サイトに投稿し、それを見た同県政府農業処が捕獲に乗り出していた。

(郭芷瑄、陽淑閔/編集:塚越西穂)