(台北中央社)新型コロナウイルスの国内感染拡大を受け、文化部(文化省)は20日、台北市内で26日に開幕予定の本の祭典「2021台北国際ブックフェア」の対面型イベントを中止すると発表した。先月末に始まったオンライン見本市は続行する。
来場者同士の適切な距離の確保や会場内での足取り、滞在時間の把握などが難しいためだと中止の理由を説明した。

同フェアの実施を請け負う台北ブックフェア基金会は19日、入場制限の実施や氏名登録制の導入、マスク着用の徹底などの感染防止策を講じた上で同フェアを予定通り実施する方針を示していた。だが、主催する文化部は20日、同基金会との協議の末、参加人数の多さや会場の広さなどを考慮した上で中止を決めた。

同フェアは昨年も新型コロナの影響で中止されていた。今年は対面型、オンライン形式で並行して実施する計画で、対面型は今月26日から同31日まで、台北世界貿易センター1館での開催を予定していた。出版業界向けのフォーラムは継続して実施する。


(鄭景雯/編集:名切千絵)