俳優の新垣結衣(35)、夏帆(32)が9日、都内で行われた映画『違国日記』(6月7日公開)の完成披露上映会に登壇した。

 本作は、人見知りな小説家の主人公・高代槙生(こうだい・まきお/新垣)が、事故で両親を失った中学生の姪・田汲朝(たくみ・あさ/早瀬憩)を引き取ることになったことから始まる同居譚。それぞれ癒えない傷を抱える2人は、なかなか理解し合えなかったが、丁寧に日々を重ね生活を育むうちに、家族とも異なった、かけがえのない関係になっていく。今、世界が必要としている、優しさの形を提示するヒューマンドラマとなる。

 夏帆は、槙生の友人・醍醐奈々役を務める。夏帆は「登場シーンは少ないんですけど、醍醐が登場することで、その場の空気がにぎやかになる。パッと明るくなるような存在でいられたらと思っていた。決して自分は、そこまで明るいタイプではないので…。でも、カメラが回ってない時も、お2人にとって、そんな存在でいられたらと思っていた。『賑やかな人来たぞ』と思ってもらえたらと。いつもよりも何倍もギアを上げていた。それを心掛けて現場にいました」と裏話をする。

 新垣は「すごい、そんな存在だった!」と明かす。さらに「現場に夏帆ちゃんが来ると全体の空気が入れ替わって華やかな空気になる。夏帆ちゃんが先に撮影が終わると嵐が去ったみたいになる」とすると、夏帆は「そうなったらいいなと思っていたので、すごくうれしいです」と笑顔になった。

 夏帆は、新垣とは10代のころに1度だけ一緒で、今回が初めての芝居だったという。「久しぶりにお会いした時に、昔からの友人のようにフラットに受け入れてくださった。これは大丈夫だなと思って。毎回、結衣ちゃんに会うのが楽しみでした」と互いに感謝。最後は行ってみたい場所トークをすることに。ここで「宇宙」と同じ回答になる奇跡が起き、新垣は「気が合うね~」とにんまりし、夏帆も「ね~」とそろってぶりっ子感のあるポージングをして、ほんわかとさせていた。

 イベントには、早瀬憩、小宮山莉渚、瀬田なつき監督も参加した。