本作は、秦建日子氏が2023年に発表した小説「Change the World」を原作に、秦氏自ら脚本を書き下ろし、舞台化する社会派ミステリ。
剛力が演じるのは、世田の相棒を務める刑事・天羽史。鮮やかなピンクのロングヘア姿で登場し、「こんな身なりですが、ちゃんと刑事です(笑)」とあいさつし、「原作を読まれている方はこういった身なりのキャラクターだということはご存知だと思うんですが、キービジュアルは白黒なので私も最初に『こうなります』と言われた時にすごく衝撃を受けました」と笑顔を見せた。
格好こそ奇抜だが、自身の役どころについては「今回のような人に何かを訴えかける作品の中で、こういったキャラクターがいることは大事なポイントの1つになってくると感じている」としつつ、「すでにおけいこをしていても、正直まだ史ちゃんの役は掴み切れていないんです」と吐露。「今年32歳になるんですが、史ちゃんは25歳の女の子なので、その若さというか、 真っ直ぐな姿をどういう風に表現しようかなと試行錯誤しています」と役作りの難しさを伝えた。
作品自体については「なかなか話題になりづらい、しにくい内容の作品ではありますが、こういう風にエンターテイメントとしてきちんと伝えていくことで、見てくださる方に『他人事じゃないんだ』と届けられたら」と語る。
秦氏の作品に関わるのは、自身が主演を努めた映画『女子大小路の名探偵』(2023年)ぶり。剛力は「私自身が秦さんの大ファンなので、このキャラクターを演じられることにすごく喜びを感じております」と伝え、「この素晴らしいカンパニーのキャスト、スタッフのメンバーで、素晴らしい作品にできたらうれしいなと思っております。そして、秦さんを唸らせられるように頑張りたいと思います」と意気込んだ。