(台北中央社)新型コロナウイルスワクチンを接種した高齢者の死亡が相次いでいる。17日正午までで少なくとも9人が死亡した。
中央感染症指揮センターの指揮官を務める陳時中(ちんじちゅう)衛生福利部長(保健相)は17日、立法院(国会)で野党議員の質疑に対し、リスクよりメリットが上回るとの見解を示し、人々に接種するよう呼び掛けた。

台湾では15日、高齢者らを対象に日本から無償提供された英アストラゼネカ製ワクチンの接種が始まっていた。

死亡が分かっているのは、60~90代の男女。地域別では新北市3人、台中市2人、新竹県、彰化県、嘉義市、高雄市で1人ずつ。詳しい死因は調査が待たれる。

陳氏は、死亡についてはさまざまな原因が考えられるとし、ワクチンとの関連性も排除できないと指摘。
一方で、専門家との話し合いが必要だとの考えを示した。

(林育瑄、王揚宇、侯文婷、黄國芳、郭宣彣、呉哲豪、黄旭昇、蘇木春/編集:楊千慧)