(台北中央社)蔡英文(さいえいぶん)総統は15日、台北市内で開かれた「ホロコースト犠牲者を想起する国際デー」の関連式典に出席し、ロシアによるウクライナ侵攻に反対する姿勢を改めて表明した。

この記念日は国連が2005年に制定したもので、多数のユダヤ人らが収容されていたアウシュビッツ・ビルケナウ強制収容所が解放された1月27日を国際デーとしている。
式典は民主主義の発展を推進する政府系組織、台湾民主基金会とイスラエル、ドイツの各駐台窓口機関が共同で開催した。

蔡総統は「国家や民主主義のライフスタイルを守るウクライナ人の決意にわれわれは感動した」とし、「ウクライナへの侵攻に共に反対し、団結することで、民主主義や自由、透明性、平和といった共有する価値観を支持する」と述べた。

また、増大する権威主義の脅威に直面する中、「われわれは民主主義と人権の価値観を守らなければならない。民主主義のパートナーと引き続き協力してこれらの価値観を守り、次の世代に美しい世界を残していく」と強調した。

(黄雅詩/編集:名切千絵)