(台北中央社)台北市の国父紀念館が所蔵する、孫文が揮毫(きごう)した「天下為公(天下をもって公となす)」の書が5日、初めて一般に公開された。

中華民国の国父とされる孫文直筆の書は、同館の完成50周年を記念して展示。
王蘭生館長は、革命の同志であった陸匡文に寄せたものだと説明している。

「天下為公」は中国の古典に登場し、孫文が好んだ言葉とされる。

孫文の書は、同館で極めて重要な所蔵品の一つ。同館によると、陸匡文の息子、陸景武氏が2001年に同館へ寄贈し、これまで約20年間未公開だったとしながらも、保存状態は良好だという。「天下為公」の他に、陸匡文の本名である匡民の名前や、孫文の息子、孫科による題字なども書かれている。

同館では今年、50周年を記念したさまざまな展示やイベントを行うとしている。


(邱祖胤/編集:齊藤啓介)