(台北中央社)台北市の台湾師範大学で25日、卒業式が行われ、同大として初めて海外出身の学生が謝辞を担当した。華語(中国語)教育学科で学んだ日本とスイス出身の卒業生が登壇し、華語学習の困難や素晴らしさ、同大での学友との出会いなどについて述べた。


同大の今期の卒業生は4241人。卒業生は各学部の教員らの先導でキャンパス内を巡ってから、会場の体育館に入場した。

日本出身の伴真沙緒さんは約5年前、結婚して台湾に移住。移住当時は中国語を話せなかったという。30代後半で同大に入学した。当初は年齢の関係で友人を作るのは難しいだろうと考えており、一人で勉強するつもりだったものの、入学後は気心が知れて同じ道を志す多くの学友に出会えたと語った。


伴さんらは学科での学習を通じて国境という壁を打ち破り、どの国の出身であろうと皆が互いに理解し、支え合えたと強調した。

(陳至中/編集:田中宏樹)