(台北中央社)台北市内に残る「錦町日式宿舎群」の再生、活用に文化クリエーティブ企業「大楽司文創」が乗り出す。26日、着工式を行った。
修復後は飲食店や画廊を誘致する方針で、広い世代に楽しんでもらえるエリアになることを目指すとしている。

台湾の文化クリエーティブリソースを生かし、コミュニティーの活性化を目指すことを方針に掲げる同社。台北の景勝地、陽明山の米軍宿舎群を再生した「草山小鎮」には、緑豊かな環境に美しい洋館が立ち並び、レストランやカフェが入居。景色と共にグルメを楽しめるスポットとして親しまれている。

錦町日式宿舎群では台北市政府と提携し、6棟の再生に2億台湾元(約9億円)を投入。6~7ブランドを誘致し、来年末の開業を予定している。
楊慰芬・董事長(会長)は、「文化と理念の共生」を修復の出発点とすると説明。日本式建築の特色と地元の歴史を生かし、飲食や芸術との融合を図る考えを示した。

錦町日式宿舎群は日本統治時代に台湾総督府殖産局山林課の職員の宿舎として建てられ、「錦町六条通り」と呼ばれた。

(韓婷婷/編集:楊千慧)