(台北中央社)沖縄を訪問中の柯文哲(かぶんてつ)台北市長は2日、沖縄県庁で玉城デニー知事と会談し、先月7日から同県内で利用可能になった交通系ICカード「悠遊カード」(イージーカード)をPRした。柯市長は県内の飲食店で悠遊カードでの支払いを自ら体験し、利便性をアピールした。


悠遊カードが海外で使えるようになるのは沖縄が初めて。県内の2000店舗余りで決済に利用できる。その日の為替レートで決済される他、手数料も不要で、台湾から沖縄を訪れる観光客には利点が大きい。県の統計によれば、2019年度に同県を訪れた外国人旅行者のうち、台湾が占める割合は約34%に上り、国・地域別で1位だった。

台北市政府の報道資料によると、玉城知事は、旅行市場の回復に伴い、日台双方は特有の文化と現地の産業をいかにして改めて結び付け、旅行者を呼び戻すかについて考えていると話し、新型コロナウイルス収束後に日台双方の人々の交流がさらに密接になることに期待を寄せた。

(編集:名切千絵)