(台東中央社)海洋委員会海巡署(海上保安庁に相当)艦隊分署が運用する巡視艇「PP10086」が17日、東部・台東県沿海を管轄する第十五海巡隊に増備された。今後海難救助や同県の離島、緑島や蘭嶼の医療搬送などの任務に当たる。


PP10086は台湾国際造船が建造した100トン級巡視艇で、同型艇としては15隻目。この日富岡(伽藍)漁港で開かれた関連の式典では「先輩」に当たる1隻目のPP10068が放水しながら「後輩」を出迎えた。

同隊によれば、PP10086は高速エンジン2基とウオータージェット推進器を搭載し、航行速度は30ノット(約56キロ)。航続距離は1200カイリ(約2222キロ)に達する。エンジン性能と艇内配置を改良し、航行の安定性と快適性が向上したという。

また消火設備に関しては、最大放水射程50メートルの放水ノズルを搭載し、排他的経済水域(EEZ)に侵入するなどした船舶の追い出しや消火活動能力の向上に寄与すると強調。
国家の主権や漁業権などを守るのに有効だとし、抑止力強化や海上での犯罪取り締まりの効率化が図れると説明した。

(李先鳳/編集:齊藤啓介)