総統選 92年コンセンサスの道歩めば「台湾は香港になる」＝頼副総統
取材に応じる頼清徳副総統（手前中央）＝11日、新竹市 画像（1枚）
（新竹中央社）13日に投開票される総統選を前に、与党・民進党候補の頼清徳（らいせいとく）副総統は11日、北部・新竹市で報道陣の取材に対し、一つの中国を巡り、両岸（台湾と中国）の窓口が1992年に形成したとされ、最大野党・国民党が主張する「92年コンセンサス」の道を歩み続ければ「台湾は香港になる」と述べ「台湾人が歩む道ではない」と強調した。

頼氏は、国民党の馬英九（ばえいきゅう）前総統が海外メディアのインタビューで「両岸関係でいえば、中国の習近平国家主席を信用しなければならない」などと発言したことについて「馬氏の主張は過去のものだ」と反発。
92年コンセンサスは一つの中国原則に基づくものであり、一国二制度の台湾版であることが習氏によって定義されているとの認識を示した。

また国防力と経済力を強化し世界の民主主義陣営と肩を並べ、共にパワーを発揮することこそ、台湾の安全保障を守る正しいやり方だと主張。有権者に対し、台湾を世界と未来に向けて歩ませる人を選ぶことを望むとして、後戻りをしてはならないと訴えた。

（郭宣彣／編集：齊藤啓介）