(台北中央社)中央災害対策センターによると、8日午前現在、東部海域で3日に起きた地震で6人がいまだ行方不明となっている。落石が発生した東部・花蓮県の景勝地、タロコ(太魯閣)国家公園内のハイキングコースや、1人が行方不明となっている同県秀林郷の中和鉱山で捜索が引き続き行われている。


死者は13人、負傷者は1145人。同国家公園内の天祥地区や周辺の小学校に取り残されていた人々の孤立状態は8日未明までに解消された。天祥地区のホテルの従業員など37人は同地区にとどまっている。

内政部消防署(消防庁)によれば、行方不明の6人のうち3人は、ハイキングコース「砂卡礑歩道」で落石に巻き込まれたとみられる女性とその子供2人。女性の夫と子供1人はすでに遺体で発見されている。また同歩道付近でバスを降りた後、消息が分からなくなっているオーストラリア籍のシンガポール人夫婦について、地震発生前に同歩道内で目撃したとの情報が新たに寄せられた。
同署は目撃情報があった場所に災害救助犬を派遣し、重点的に捜索を行っている。

また衛生福利部(保健省)によると、同日午前8時時点で236人が避難所で生活を送っている。避難所は北部・新北市に12カ所、基隆市に1カ所、東部・花蓮県に1カ所開設されている。

(黄麗芸/編集:田中宏樹)