(台北中央社)台北市立動物園は8日、繁殖のため昨年12月に静岡県浜松市動物園からやって来た雄のレッサーパンダ「ミライ」の公開を始めたと発表した。これまで園内での繁殖に貢献していた雌の「美可」が1日に悪性リンパ腫による心不全で死亡したことも併せて明かし、ミライは今後美可の役割を引き継ぎ、個体数の増加や遺伝的多様性の維持に取り組むとした。


台北市立動物園によると、ミライはすでに検疫作業や発情した個体とのカップリングを終えたとして公開。環境に慣れさせた上で、今後飼育員が状況を見て順次屋外での活動時間を延ばすという。

また美可は昨年5月の定期健康診断で悪性リンパ腫が見つかり、ステロイド剤による治療を続けていた。

美可は2014年に中国・福州から雄の「歓歓」と雌の「YaYa」と共に台北にやって来た。歓歓との間に生まれた雄の「可頌」(カソン)は現在、繁殖のため東京・多摩動物公園に貸し出されている。

(陳昱婷/編集:齊藤啓介)