エピソードは3月18日、この犬を保護していた北部・新北市の「淡水動物の家」のフェイスブックに投稿された。同施設のボランティアスタッフなどによると、犬は施設で「小八」(ハチ)と呼ばれており、年齢は7歳くらい。飼い主が末期がんと診断されてホスピスに入ったため、施設に届けられた。小八はすでに同施設で3カ月以上暮らしていたが、毎日飼い主を思い焦がれている様子で、施設ではとてもおとなしく、他の犬とじゃれ合うことはなかったという。
施設を逃げ出した後、7キロ離れた自宅にたどり着いた小八は、雨が降る中で飼い主の帰りを夜通し待ち続けた。その後、小八を知る近隣住民が発見。
ボランティアスタッフは、小八が主人を恋しく思っているのが分かると語る。その忠誠心に感動したため、引き取り手が現れてほしいとの願いからフェイスブックに投稿したと話した。
エピソードは多くのネットユーザーの目に留まり「小八がんばれ」や「新しい家が早く見つかりますように」などのコメントが寄せられた。
施設によれば、3月27日までに小八の引き取りを希望する人が見つかったという。
(王鴻国/編集:田中宏樹)