(台北中央社)台湾大学は23日までに、がん治療の研究で2018年にノーベル生理学・医学賞を受賞した京都大学の本庶佑特別教授に名誉医学博士号を授与した。台湾大が日本人に同称号を与えるのは初めてで、陳文章学長が同日、京都大を訪れ、授与式典で学位記を手渡した。


台湾大が24日、報道資料で伝えた。陳氏は式典でのあいさつで、本庶氏は向上心を絶やさずに続けた研究によってがん治療の新たなマイルストーンを打ち立て、世界の医学に傑出した貢献をもたらしたと言及。研究への熱意や社会に対する貢献が非常に模範的であるため、名誉博士号を授与すると述べた。

本庶氏は、台湾と日本は隣り合い、共通の挑戦に立ち向かっている上に、類似した強みを持っているとコメント。両大が学術研究での協力を深め、共に歩みを進められればと期待を寄せた。

(許秩維/編集:田中宏樹)