(台北中央社)訪台中の自民党青年局の訪問団が30日、台北市の外交部(外務省)で報道陣の取材に応じた。団長を務める鈴木貴子青年局長は、蔡英文(さいえいぶん)総統と同日に会談したことについて、「複雑化、不透明化する社会や国際情勢において、安定した日台関係がなお一層重要になってきている。
この共通認識を改めて確認できた」とし、自由、民主主義、法の支配など価値観を同じくするパートナーとして、さらなる連携に向けて努力していく意向を示した。

蔡総統が5月20日に退任することもあって「特別な訪台になった」とし、蔡総統が8年間、日台関係に尽力したことに対して、会談で「直接感謝の気持ちを述べられた」と語った。

また車を走らせることが好きだという蔡総統が退任した後、自身の地元北海道でドライブを楽しんでほしいと提案したところ、訪問団のメンバーからはそれぞれの古里に招待したいと声が上がり、「蔡総統に日本列島一周していただけるのではないか」と期待した。さらに、女性のロールモデルとして講演や指導を受けたいと話した。

訪問団は29日から来月3日までの日程で訪台している。

(中村充孝)