(ワシントン中央社)スイス・ジュネーブで27日に開幕する世界保健機関(WHO)総会にいまだ台湾が招待されていない中、米国のアントニー・ブリンケン国務長官は1日、WHOに対し台湾をオブザーバーとして招待するよう「強く勧奨する」との声明を発表した。

台湾は2009年から16年までオブザーバーとしてWHO総会に参加していたが、17年以降は中国の反対で招かれていない。
ブリンケン氏が台湾の参加を公に支持するのは、21年に就任して以降4回目。

ブリンケン氏は、台湾の卓越した能力とアプローチは総会での議論に非常に大きな価値をもたらすと訴えた。また台湾が排除され続けることで、世界が緊急に必要としている包括的かつグローバルな公衆衛生の協力と安全保障が損なわれると指摘した。

その上でブリンケン氏は台湾の参加支持について、「台湾関係法」や「米中間の三つの共同コミュニケ」、「六つの保証」に基づく「一つの中国政策」に沿ったものだと付け加えた。

(鍾佑貞/編集:田中宏樹)