(金門中央社)中国海警局の船4隻が6日午後、中国福建省に近い離島、金門島周辺に設定されている「禁止水域」に進入した。海洋委員会海巡署(海上保安庁に相当)は情報収集・警戒監視・偵察(ISR)の実施によって全行程を監視・把握した他、巡視艇を派遣して警告するなどし、中国船の未許可での進入を禁じている禁止・制限水域から退去させた。


同署金馬澎分署が同日、報道資料で明らかにした。海警局の船が金門付近の海域を航行するのは3日以来。

同分署によると、海警局の船4隻は6日午後3時半、金門の南の禁止水域に進入。海巡署の対応により、同4時37分に相次いで禁止・制限水域から出た。

同分署は、金門の南の海域は交通量が多く、重要な航路になっていると指摘。編隊の形で水域を高速航行する中国の行為は両岸(台湾と中国)の平和と安定を著しく破壊し、海上の航行の安全や交通秩序に影響を与えるものだと非難した。


同分署は中国に対し、航行の安全を脅かす行為を即時停止し、対等で相互に尊重する原則の下で海上の秩序を共に守り、両岸の人々の安全と福祉を確保するよう呼びかけた。

(張已亷/編集:名切千絵)