(台北中央社)交通部観光署(観光庁)は6日、台北市内で記者会見を開き、台湾観光をPRする新たなブランドロゴを発表した。「TAIWAN」の文字は台湾の山脈や海、曲がりくねった公路や鉄道などのイメージを融合させ、波打つような線で表現。
台湾が多元的で美しい場所であることを示す新たなブランドメッセージ「Waves of Wonder」を伝えている。

観光署は2011年から「Taiwan–The Heart of Asia」のキャッチコピーで台湾観光を世界にPRしてきた。それから13年の時がたち、さらに新型コロナウイルスを乗り越えた今年のタイミングで、ブランドロゴやメッセージを刷新し、新たなスタートを切ることにした。

観光署は、台湾が推し進めたい旅の形は、従来の「目的地」を選ぶ旅ではなく、「目的のある旅」だと説明。台湾各地の特色あるイベントを選出してまとめた同署の「台湾イベントカレンダー」の資源計画と新ブランドを合わせることで、四季をそれぞれに楽しめるテーマ別旅行を示すブランドカラーを打ち出し、「台湾の四季はいつも観光シーズン」とのメッセージを海外の人々に発信していくとしている。

ロゴは広告大手の電通台湾と台北のモーションデザインスタジオ「Bito」の創業者、劉耕名氏が共同で手掛けた。
また、新ブランドのショートムービーやテーマソングも同時に発表された。テーマソングは映画音楽で数々の受賞歴を持つクリス・ホウ(侯志堅)氏が作詞作曲した。

周永暉(しゅうえいき)観光署長(長官)によれば、ショートムービーは世界での観光PRや旅行見本市などで大々的に上映し、来年の大阪・関西万博や国外の主要駅などでも流される予定だという。周氏は、台湾の観光を全力でPRすると意気込んだ。

(余暁涵/編集:名切千絵)