(台北中央社)衛生福利部(保健省)食品薬物管理署は7日、日本から輸入した生のイチゴ24キログラムが残留農薬の規定違反により水際検査で不合格になったと発表した。日本産イチゴの不合格が相次いでおり、同署は日本から輸入したイチゴに対して実施している全ロット検査を12月末まで延長する方針を示した。


今回不合格になったイチゴからは、殺虫剤として用いられる農薬「アクリナトリン」が0.04ppm検出された。台湾の規定では、アクリナトリンはイチゴからは検出されてはならないと定められている。不合格品は全量が廃棄または積み戻しされる。

同署の林金富副署長は取材に対し、日本産イチゴは昨年10月29日から先月29日までに同署が検査した計812ロットのうち3.94%に当たる32ロットが不合格で、主に残留農薬の規定違反が原因だったと説明。同署が昨年6月から日本産イチゴに対して実施している全ロット検査について、当初は今年4月末で終了する予定だったものの、検査で時折不合格が出ており、依然としてリスクが高いことを鑑み、12月末まで延長すると話した。

(曽以寧/編集:田中宏樹)