(台南中央社)金沢市の新保博之副市長は8日、南部・台南市政府を訪問し、同市の趙卿恵(ちょうきょうけい)副市長と面会した。新保氏は、両市は家族のように互いに関心を寄せているとし、この友情や交流が次世代まで続くことを望んでいるとの考えを示した。


趙氏は、昨年12月に台南市美術館の訪問団を率いて金沢市を訪問し、工芸展を視察したことに言及。同館で来月、両市間の都市フォーラムが開催されることに触れ、交流の深化に期待を寄せた。フォーラムには金沢21世紀美術館元館長で美術評論家の秋元雄史氏をはじめとする日本の芸術家や学者、工芸家が招待される。

両市は日本統治時代に台南の烏山頭ダムの建設を監督した八田與一技師が金沢出身であることを縁に、市長や議員が相互訪問するなどして交流を深めている。台南市の報道資料によれば、同市内で毎年5月に開催される墓前祭に、金沢市は新型コロナウイルスの流行期間を除き毎回、訪問団を派遣している。八田の命日に当たるこの日、新保氏らは市政府での面会後、墓前祭に参加した。


(張栄祥/編集:田中宏樹)